ヨガって独学可能なの?DVDやCDを使って、ひとりで家ヨガやってみた
ヨガスタジオに通うようになって約2ヶ月。今のところ週2回ペースで続けています。行けばそれなりに体に良いことをしている感じで気分は良いです。普段あまり使っていない筋肉を動かすためか、体調もずっと良い。
しかし、面倒くさいんですよね、スタジオに行くのが。予約取ったり、服着替えたり、マット敷いて場所取りしたり(私が通っているスタジオは、早いもの順でマットを敷き、各自のスペースを確保する方式です)。
また、通う頻度は「月4回」など、安くて気軽に始められるプランが用意されているスタジオも多いですが、ヨガスタジオって「習い事」というよりは「スポーツジム」に近いので、結局通う頻度が週1や隔週よりかは週2〜3回(もちろん毎日来てる人もいる)になってきて、費用もそれなりにかかります。
そんなわけで、「そもそもヨガはスタジオに行かなきゃ出来ないものなのか」とズボラ魂がうずうずしてきた私は、試しに自宅で、独学でヨガをやってみることにしました。今回、家ヨガのために用意したものは以下の3点です。
- ヨガマット
- DVD(アンジェラ磨紀バーノンさんの「Feel the Aloha」)
- CDブック(今井貴美さんの「寝たまんまヨガCDブック」)
ヨガマットは夫の筋トレ用のものを利用。ヨガのDVDは、様々な種類のものがいろんなところから発売されており、選択肢が有り過ぎて選べなかったので「ハワイ感・リゾート感」に惹かれて選びました。
CDブックの方は、いわゆるストレッチや筋トレ的なヨガではなく、暝想などリラックス的な内容のヨガです。「聞くだけでぐっする眠れて疲れが取れる」という宣伝文句に惹かれて選びました。服装は家なので超テキトーです。肘や膝の黒ずみ防止のため長袖長ズボンが用意できれば十分。
結論から言ってしまうと、「ヨガスタジオにはちょっとは通うべき」です。残念ですが、私のような初心者は独学だけでヨガをやっても、あまりいい効果は得られないし、何より続けられないと思います。この記事では私がそう気付くに至った理由について、紹介します。
↓anan、女性自身、ケイコとマナブなどにも紹介されたヨガスタジオはこちら
DVDを観るだけじゃ、自分の動きが合っているのか分からなさ過ぎる
まずはDVDの方から。とりあえず定番・テッパンの「太陽礼拝」をやってみました。アンジェラさんのお手本の動きとナレーションに合せてモゾモゾ動く。うーん…正直、DVDだけじゃ難しいです。
「自分がやっているポーズは果たして合っているのだろうか」という不安感がずっとつきまといます。もちろん、ヨガスタジオに通っていたとしても個人レッスンでもなければ、先生が毎度毎度ポーズを修正してくれるわけではありません。
終わった後にあまり疲れていないと「今日のポーズは本当にアレで合っていたのだろうか」と疑問に感じることも。しかし、これでも自宅で誰も見ていない環境でやるよりはるかにマシです。ポーズが本当に合っているのか全く分からない不安な状態で、毎日とか数ヶ月とか続けていくのって自分は気持ち的に無理ですもん。
DVDは、ヨガスタジオで習った内容の復習のおともである
しかし、DVDで家ヨガをやるメリットもありました。
- 同じポーズを繰り返し行って、微調整を重ねられる
- スタジオで先生が言っていたことを思い出して、理解を深める効果がある
スタジオでのレッスンでは1つのポーズを左右1回ずつや、多くても2回繰り返して次のポーズに進むのですが、家でひとりでやる時は、満足するまで反復練習できます。「前回上手くいかなかったけれど、手をつく位置を変えれば良いことが分かったから、もう1回やってみよう」みたいな練習が可能なわけです。
また、先生がスタジオで「あばらを拡げていく」とか「呼吸が○○のほうに入っていく」とか、ちょこちょことコツを言ってくださるのですが、忙しい現代人なので次の週にはケロッと忘れています。でも、家で何回も反復して動いていると「あの時先生がこんなこと言ってた!」と記憶が蘇ってきます。
もちろん、DVDが無くても、家で自主練はできますが、DVDを流しながらのほうが、呼吸のタイミングなどの声掛けがあるし、ちょうどいい感じの音楽も流れてくるので断然やり易いです。
おそらく、長期間に渡ってスタジオに通い続けていけば、先生の各種アドバイスも自分の中にそれなりに落とし込みが出来てくるのでしょうが、これに加えて「家でやって見て、思い出す」というプロセスがあることで、さらにしっくり自分のものに出来ると思うんです。
ヨガのDVDはいろんな種類のものが出ているので、もし「スタジオで習った内容を復習したい」という明確な目的があってDVDを購入するのであれば、自分が通っているスタジオやそこのインストラクターさんが出されているDVDを選ぶのが手っ取り早いかもしれないです。
むしろ、自分のような初心者にとってヨガスタジオに通う意味が分かった
「ヨガスタジオに行かなくても良いんじゃないか」という疑問から家でヨガをやってみたのですが、むしろヨガスタジオに通う意義が分かりました。「先生が見てくれているという安心感の中でヨガに取り組めること」。これが今の自分にとってスタジオ通いが必要な1番の理由だと思います。
「これで合ってるのかな?」という不安感が多少なりとも取り除かれるので、集中して取り組める。自分がやっていることが正しいのか分からず不安なままだと、続けていくのがきついじゃないですか。もちろん、これはあくまでいち初心者の意見なので、もっと経験を積んでいったら、これとは違う「ヨガスタジオに通う意義」も見出せるのかもしれません。
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「寝たまんまヨガCDブック」で、暝想系のヨガに初挑戦。
私が通うヨガスタジオでは、動き回る系、ストレッチ多め系、ゆるゆると動くリラックス系など、様々な種類のヨガのプログラムの中から、その都度希望のクラスを選択して参加します。
私は「ヨガ=運動」というイメージがあるせいか、動きが少ないタイプのプログラムは費用対効果が低い気がしてしまい、これまで一度も選択してきませんでした。
CDブックであれば、未知のジャンルのヨガにも比較的気軽に手を出せるので、今回「寝たまんまヨガ」にもチャレンジしてみることにしました。この本を読んで初めて知ったのですが、「寝たまんまヨガ」はポーズを行うヨガではなく、瞑想をするヨガ。「寝転がったままできるポーズをやる」という趣旨ではありません。
本の内容によると、ヨガの多くを占めているのは「哲学」や「暝想」。ポーズはヨガの一部に過ぎず、暝想に入るための準備のような位置付けなんだとか。
とりあえず、購入したその晩にCDを聞いて初挑戦。果たして本の宣伝文句のとおりぐっすり眠れるのか。実家のリビングにヨガマットを敷き、「寝たまんまなら自分もやってみたい」と言う母も飛び入り参加してレッツチャレンジ。
プログラムは2種類あって、それぞれ所要時間は30分ほど。途中で寝落ちしてもオーケー。母は開始10分もしないうちに寝てしまいました。疲れてたのね。私はなんだか足がかゆくなったり、かかとが床に当たってゴリゴリしたりで集中できず、最後まで起きていました。私も寝落ちしたかった!
実家で試した時は携帯用の薄いヨガマットだったので、後日、普段自宅で使っている厚手タイプで再チャレンジ。今回はなんと、開始5分で寝落ち。
1回目の挑戦では、あちこちかゆい気がしてもそれを我慢したり、指示された姿勢が、自分にとってしっくり来なくても我慢して続けてみたりしていましたが、2回目の挑戦時は、かゆいのは我慢せずにボリボリと遠慮なく掻いてみました。
姿勢も、ガイドのとおりにやろうとこだわらず、片膝だけ曲げてみるなど、少し自由にやってみました。そのほかに1回目との違いといえば、この日は日中炎天下の中を歩いて回ったこと…要するにすごく疲れていたんです。
2回目を終えた後は、なんとなく全身スッキリして、熟睡して起きた後みたいな感覚になれたように思います。仮眠タイムだけでなく、普通に夜の就寝前にも試してみたいと思います。
寝落ちが目的なのであればCDブックだけで十分かもしれないけれど・・・
CDを聴きながらの寝落ちにはその後も数回成功しましたが、「ただ疲れていたから寝落ちした説」も否定できません。私の場合、「やっぱり一度スタジオで暝想系のヨガのクラスに参加してみたい」と思うに至りました。
CDと本の内容だけでは腑に落ちないというか、「さわりの部分だけ体験した」ような感覚です。例えるなら「有名レストランの看板料理を、お取り寄せで食べてみた」感じ。実際にお店で食べるのとは環境が違うし、料理自体もお店で食べるのと全く同じ状態ではない。お取り寄せが美味しかったら美味しかったで、「やっぱ実際にお店に行って食べてみたいなぁ」と思う。
また、「寝たまんまヨガ」は、全国展開しているヨガスタジオ「スタジオヨギー」で実際に開催されているプログラムなので、このCDブック自体、読者にスタジオヨギーに興味を持ってもらいたいという宣伝目的もない訳ではないと思います。
ちなみに「寝たまんまヨガ」はスマートフォン用のアプリもあるのでそちらも試してみましたが、内容はCDと大差ありませんでした。CDブックのほうが、最低限の解説が付いている分初心者には優しいと感じました。ただ、アプリのほうがプログラムの種類が豊富(課金してプログラムを追加してく方式です)なので、現在はこちらをメインに利用しています。
暝想系のヨガの場合、「これで合っているか」という不安に関しては、前者のポーズを行う系のヨガに比べればだいぶマシですが「もうちょっと詳しく知りたい」「実際にスタジオで『これから瞑想するぞ〜』という環境の中に身を置いてみたい」という願望が湧いてきました。
寝落ちすることだけが目的であればCDでも十分でしょうが、僅かなりともヨガに興味があって取り組んでいる以上、私はただCDを聴きながら寝落ちするだけではそれほど満足感が得られませんでした。
結局、DVDとCDは買って良かったです。オンラインヨガ教室など、双方向性の家ヨガにも期待。
DVDやCDだけではヨガスタジオ通いをやめることは出来ないと分かりましたが、それに気付けただけでもCD・DVDを購入した意義があったと思います。
あとはDVDのアンジェラ磨紀バーノンさんがすごく可愛くてお腹ペタンコで筋肉美しくて、見ているだけで大変癒されます。アンジェラさんは元はプロサーファーで、サーフィンが上達するなら、というきっかけでヨガを始められたのだとか。私もヨガでサーフィンうまくなるといいなぁ。
最近、新型コロナウイルスをきっかけに、オンラインのヨガクラスなど、CDやDVDとは違う「双方向」な家ヨガも可能になってきています。オンラインヨガも、ズボラな人間としては今後試してみたいところです。ただ、双方向だとこっちもカメラに映ってしまうので、服装とかメイクとか気をつけないといけないのがちょっと億劫ですが。