子連れで江ノ島さんぽ。ベビーカーは必要?授乳室やオムツを交換する場所はある?
湘南観光で絶対外せない超定番スポット「江ノ島」。自然がいっぱいで、和の趣もある魅力的な場所です。
しかし、江ノ島のてっぺんにある展望灯台「シーキャンドル」まで小さな子供を連れて行くのは思った以上に大変。
この記事では、子連れで島歩きを楽しむために知っておきたい島内のベビーカー事情や授乳室、オムツ交換、新型コロナ対策、最新の混雑状況などについて解説します。
●この記事は2020年8月時点での情報です。
●このきじのえいごばんはこちらでよめます。English version of this article
江ノ島観光でベビーカーは必要?エスカーに乗るとき、ベビーカーはどこに預ける?
江ノ島島内は階段が多いので、ベビーカーはほとんど役に立ちません。車で江ノ島へ来て、島内の駐車場に停めるのであれば、ベビーカーは無くて大丈夫です。一方、電車の場合は、ベビーカーがあるほうがベター。駅がある片瀬海岸側から江ノ島へ渡る橋が片道約400メートルとけっこう長いので、大人の足でもそこそこ疲れます。
ちなみに、江ノ電バスを利用すれば、島の中までバスでアクセスできます。本数も1時間に2〜3本あって便利なので、湘南在住のわが家はバスをよく利用しています。江ノ電バスでは混雑時以外はベビーカーを開いたまま乗車することができます(ベビーカー固定用のベルトがついた座席を利用)。
おみやげ屋さんや食べ歩きグルメの店が並ぶ江島神社の参道(仲見世通り)は、石畳風の坂道で、ベビーカーでも走行が可能です。ただし、休日の昼間などは歩行者でごった返すので注意が必要です。
江ノ島の頂上(シーキャンドルやサムエル・コッキング苑)まで行く場合、参道より先は徒歩ルート(階段)でも上れますが、ほとんどの人は「エスカー」を利用します。
変な名前ですが、要するにエスカレーターです。全長106メートルの行程を4連で結んでいて、頂上まで楽々たどり着けるので乗らない手はありません。エスカーは上りだけの片道運行なので、どっちみち帰りは徒歩ルートで下山することになります。
最初のエスカー乗り場(江島神社辺津宮のすぐそば)で、ベビーカーを預かってもらえます。簡易的なベビーカー置き場なので、盗難対策など自己責任です。エスカーの通常営業時間は19:05までで、営業時間を過ぎるとベビーカーは乗り場の外に出されちゃいます。※ベビーカーの預かりは、エスカーの利用客限定です。
余談ですが、私は以前「ベビーカーで江ノ島の頂上まで行けるルートは無いのか?」と思い、江島神社辺津宮の正面向かって右手にある坂道(頂上まで通じているらしい)からの踏破を試みたことがあるのですが、坂を300メートルほど登ったところで、階段にぶち当たってしまい断念しました。
その時遭遇した島内のゴミ収集業者のお兄さんによると、江ノ島のてっぺんまでベビーカーを転がして行けるルートは存在しないのだそうです。
島内に授乳室やオムツ交換台はある?
授乳室は、最後のエスカーを降りた広場にある「IL CHANTI CAFE江ノ島」(イルキャンティカフェ江ノ島。入口の噴水が目印。)の建物の女子トイレにあります。レストランの利用客以外でも使うことができます。
この授乳室はとてもシンプルで、パイプ椅子2脚とオムツ交換台があるのみ。ミルク用の給湯器などはありません。中から鍵をかけられるので、個室として利用できるので安心です。また、トイレ内にあるとは言え、キレイに掃除されているので清潔感はあります。
島内の授乳室は上記の一ヶ所だけですが、江ノ島周辺では、新江ノ島水族館(えのすい)の中に授乳室があります。えのすいは混雑時以外は再入場できるので、赤ちゃん連れで江ノ島に行く場合は、旅程にえのすいを組み合わせるのをおすすめします。えのすい内のベビールームについては別の記事で詳しく紹介しています。
オムツ交換台は、江ノ島島内のほとんどの公衆トイレに設置されています。江ノ島の公衆トイレは、オリンピックに向けてリニューアルされ、設備が新しくなっています。また、トイレを探す必要が無いくらい、島内のあちこちにトイレがあります。
一方、片瀬海岸エリア(片瀬江ノ島駅やえのすい周辺)の公衆トイレは、オムツ交換台設置率は高いものの、2020年8月現在、リニューアルは特に行われておらず、キレイな所と正直ビミョーな所があります。
サムエル・コッキング苑とシーキャンドルは今、どんな感じ?新型コロナ対策は?入場料の割引は?
「サムエル・コッキング苑」って、名前が唐突過ぎて、私は初めて江ノ島に来るまで外国人墓地か何かだと思っていました。
超簡単に説明すると、明治時代にサムエル・コッキングさんが拓いた庭園のことです。江ノ島のアイコン的な展望灯台「シーキャンドル」は、この庭園の中にあるので、シーキャンドルに行くにはサムエル・コッキング苑に入場(有料)する必要があります。
「江の島シーキャンドルセット券」を利用すれば、大人800円、子供400円でエスカー、サムエル・コッキング苑、シーキャンドル展望台の全てがカバー出来、チケットをバラバラで買うよりもお得です。
これに「岩屋洞窟」がセットになった「江の島1dayパスポート eno=pass」というチケットもあるのですが、岩屋洞窟へ行くルートには、かなり急な階段が待ち構えており、赤ちゃんや幼児連れには正直オススメできません。
サムエル・コッキング苑は、ヤシの木など南国植物がたくさんあり、トロピカルな雰囲気が楽しめます。季節によってライトアップやハワイアンイベントなども開催されます。近年は園内の飲食スペースも充実してきました。
シーキャンドルの展望台は、まずエレベーターで屋内展望フロアまで上り、そのさらに上の屋外展望フロアには階段でアクセスします。屋外展望フロアへと通じる階段は、狭くて急角度なので、子連れでの上り下りはちょっと気を遣います。
新型コロナ対策で、エレベーター内が密にならぬよう、1階でスタッフさんが声掛けをして仕切ってくれています。屋内展望フロアには隣の人と間隔を空けるよう貼り紙がしてあり、スタッフさんが巡回して手すりなどの消毒をしていました。
屋外展望フロアは、最近になってベンチが設置され、ゆっくりと絶景を楽しむことが出来るようになりました。「ここに座って眺める夕陽は最高だろうな〜」と思うのですが、我が家が週末の夕刻に訪問した時はベンチの間引きはされておらず、カップル(若い人からそんなに若くない人まで)でびっちりと満席で「まさに密!」な状態でした。まぁ、屋外ですけどね・・・
帰り道の階段はどんな感じ?
下山する際に通るルートはほとんどが階段です。しかも、そこそこ急角度な箇所もあります。今回は、息子(体重10キロ)を夫が抱っこ紐着用で下りましたが、日頃から息子を1時間以上抱っこで散歩している夫もこの階段はキツかったみたいです。移動に抱っこが必要な年齢のお子さんを連れて行く場合は、大人が2人以上いたほうが良いです。それと、夏場は蚊がいるのでご注意を。
おわりに
いかがでしたでしょうか。江ノ島のてっぺんまで子連れで行くのはなかなか大変ですが、シーキャンドルからの湘南の海の眺めは最高ですし、自然の中を歩き回るのは気持ち良いものです。また、頂上周辺にはオシャレなカフェや絶景を眺めながら食事できるお店など、そこまで行かないと味わえないお楽しみがたくさんあります。
最近の江ノ島の混雑状況は、新型コロナの影響で、以前より人は減っているものの、休日は江島神社の参道や江ノ電車内などはそこそこ混雑しています。
江ノ島周辺の混雑状況がリアルタイムで分かる「ENO MAP」(2020年10月31日まで実証実験中)なども活用しつつ、お子さんとの江ノ島観光を楽しんでください。
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