ハワイ島(ビッグアイランド)のラグジュアリーホテル、フェアモントオーキッドハワイに赤ちゃん連れで宿泊
長男(当時0歳7ヶ月)を連れた初の海外旅行で、ハワイ島(ビッグアイランド)の「フェアモントオーキッドハワイ」に3連泊してきました。
結論から言うと、「総合的に大満足!」でした。フェアモントオーキッドハワイはこんな人にオススメなホテルです
- 子連れでも、いわゆるファミリー向けホテルではなく高級感があるホテルに泊まりたい
- ビーチ、ショッピング、レストランへのアクセスの良さを重視したい
- 観光よりもリゾートでのんびり過ごすことを重視したい
フェアモントオーキッドハワイがある「マウナ ラニリゾート」は、コナ国際空港から車でおよそ30分。
古代ハワイアンの史蹟が数多くあり、世界三大パワースポットのひとつと言われる場所です。東京ドーム280個分の敷地には2軒のホテルがあり、ホテルの他に分譲コンドミニアムやゴルフコースもあります。
今回の宿泊費は、H.I.Sのネット予約で、3泊朝食付き117,450円(部屋指定無し)でした。リゾートフィー($35×3日)と朝食($21.1×2人×3回)込みの価格だったので、そこそこお得に泊まれたのではないかと思います。
(フェアモント公式サイトから予約する場合は最低価格保証があります。ただし、英語で所定のフォームに入力したり、より安いプランが掲載されている他サイトのスクリーンショットを添付したりと手間がかかるので、公式からの予約は断念しました。)
●今回の旅行の全費用(飛行機、宿泊、食事、保険など)については、別の記事で紹介しています。
●この記事は、宿泊日時点での情報です。
優雅なホテルステイが叶う、子連れにもフレンドリーなホテル
私は建築に詳しくないので勝手なイメージですが、このホテルの建物はコロニアル様式を現代っぽくアレンジしたというか、「ヨーロッパのお金持ちが南の島に建てた別荘」といった雰囲気です。
元々はリッツカールトンとして建てられ、その後、シェラトンを経て、現在はフェアモントの運営になっています(オーナーは2015年から韓国の未来アセット)。
真っ白な壁にダークブラウンが調和し、重厚感があるデザインです。南国植物の濃い緑色が美しい中庭を抜ける渡り廊下は必見。昼間も素敵ですが、夕方灯りがつくと、まるで映画の世界のような雰囲気になります。
「オーキッド(蘭)」の名前のとおりホテルのいたるところに南国の花が飾られていて、どこもかしこも絵になります。
築30年近く経っており、ところどころ年季が感じられる箇所もありますが、毎朝お庭などを丁寧にお手入れしているスタッフの方々を見ていると、このホテルが大切に管理されてきたことが伝わってきます。
優雅な雰囲気が漂うホテルですが、ベビーカーを押して歩くお父さんや、赤ちゃんをスリングで抱っこしているお母さんなど、ファミリー層の宿泊客もしばしば見かけました。
うちの長男はまだ小さいので海やプールには入りませんでしたが、子供用の屋外プールや、小さな子供も安心して遊べる浅瀬の白砂ビーチ(SUPやブギーボード、シュノーケルのレンタルあり)があるので、幼稚園くらいの子の水遊びにはもってこいだと思います。
プールにウォータースライダーなどの遊具はないので、小学生くらいになるとちょっと物足りないかもしれません。
ホテル内を歩き回る際の服装について、「ロビー周辺エリアはお子様ゲストであっても服装にはご配慮を」と掲示されていました。子供であっても、ロビーをパジャマや水着で歩き回るのはNGです(ロビーは2階なので、ロビーを通らずに客室からビーチやプールへ行くことが可能)。
大人はよそ行き用のTシャツ+半パンや、ワンマイルウェア的なラフなワンピースの人が多かったです。どうやら「ラフだけれど部屋着ではない」というのがポイントのようです。※朝食会場もラフな服装の方がほとんどでしたが、そのほかのレストランのドレスコードは念のためご確認ください。
ホテルにはレストランが数軒ありますが、コンシェルジュに確認したところ、どのレストランも子連れで入店OKとのこと。
今回ホテル内のレストランは朝食ビュッフェの会場の「ザ・オーキッド・コート」しか利用しませんでしたが、ここでは息子にハイチェア(ベルト付き)を用意してくださり、スタッフさんが代わるがわる「Oh!こんなところにベイビーがいるじゃない」なんて声を掛けてくれて、とてもキッズフレンドリーな雰囲気でした。
朝食ビュッフェにはその場でクレープやワッフルを焼いてくれるコーナーがあり、大人も子供もテンション上がります。
プールサイドにある飲食店「ハレカイ(Hale Kai)」に夜の散歩の途中でアイスを食べに立ち寄りましたが、「赤ちゃん連れはカウンター席はダメだけれど、テーブル席ならOK」とのことで歓迎してもらえました。
日本語ゲストサービスあり!英語に自信がなくても安心して泊まれる
滞在中は私たちの他に日本人ゲストは3組しか見かけませんでした。
アメリカ本土からの宿泊客が多い印象で、ハワイ旅行でありがちな「せっかく海外に来たのに日本人だらけ!」とはならずに済みました。
それでも日本人ゲスト向けサポートはバッチリで、ホテルのフロントには日本人ゲスト専用のカウンターがあり、日本語で対応してくれます。
どうやらチェックインの際、日本人ゲストは英語が話せるか否かに関わらず専用カウンターで対応するオペレーションになっているようです。
日本語で書かれたホテルの地図もいただきました。「バスキオスクは売店ではありません」「シャトルではワイコロアビーチリゾートのショッピングモールへは行きません」など、日本人からのよくある質問をまとめたであろう説明文も付いてました。
ベビーベッドを事前にリクエストしていたのですが、部屋にチェックインするとベビーベッドが用意されておらず、そのことを日本語ゲストサービスに電話で伝えたところ、すぐにハウスキーピングの方がベッドを運び入れてくれました。
日本語ゲストサービスの方、少し無愛想というか、怖そうな人かな?と思ったのですが、仕事はきっちりとやってくださるので、とても頼もしかったです。
買い物や食事に気軽に行ける便利な立地!
マウナラニリゾート内には小規模ながらショッピングモール(ショップスアットマウナラニ)があります。
お惣菜やお土産も取り扱っているスーパーマーケットの「フードランドファームス」と6軒のレストランがあり、滞在中かなりお世話になりました。
ホテルのコンシェルジュによると、子連れでこちらのショッピングモール内のレストランを利用するなら「SHIONO'S」か「Tommy Bahama's Tropical Cafe」がオススメとのことで今回この2軒で食事をしました。
日本料理店「SHIONO'S(シオノ)」は以前はマウナラニリゾート内のゴルフ場にあったレストランです。契約終了でショッピングモールへ移転したそう。以前よりカジュアルな雰囲気になった印象でした。ハワイ島で養殖されたアワビのお寿司&天ぷらをいただきました。お寿司だけでなく、定食もあります。
「Tommy Bahama's Tropical Cafe(トミーバハマズトロピカルカフェ)」は、「さすがトミーバハマ」と頷ける、都会っぽい洗練された雰囲気のレストラン。
キッズメニューもあります。テラス席からのサンセット目当てのお客さんで混み合うので夕方は予約必須です。Open Tableなどの予約サイトから簡単にネット予約ができます。
ホテルからショッピングモールへ行くには、わざわざ車を出さなくても、シャトルバスで気軽に移動できます。待ち時間もほとんど無く快適。
ちなみにこのシャトルはリゾート内を無料(1人1〜2ドル程度のチップが必要)で移動できるので、リゾート内のもうひとつのホテル、マウナラニ・オーベルジュ・リゾート・コレクションのレストランへご飯を食べに行くことも可能です。
この他に、お隣の「ワイコロア・ビーチ・リゾート」内のショッピングモール(クイーンズ・マーケットプレイス)も車で15分の距離なので、レンタカーがあれば気軽に行くことができます。
こちらのショッピングモールにはフードコート(メキシカンやアジアン、ピザなど)やスターバックスコーヒーなどの飲食店があります。
スーパーマーケットの「アイランドグルメマーケット」でハワイの定番お土産屋さん「ABCストア」の商品が買えるほか、ハワイアンキルトの専門店やクイックシルバーなどのサーフブランドのお店もあるので、お土産探しにオススメです。
ホテルのセルフ駐車場は無料
ホテルの駐車場はセルフパーキング(無料)とバレーパーキング(1泊10ドル)が選べます。
バレーパーキングは1泊10ドルのほか、車を移動してくれる係員さんへのチップも必要なので実質もうちょっとお金がかかります。
私たちはセルフパーキングを利用しましたが、夕方以降はホテルの玄関に近い駐車スペースから順に埋まっていくので、どんどん遠い所へ追いやられてしまいました。荷物が多い時は要注意です。
広々した部屋で快適ステイ。バルコニーも広い!!
部屋指定なしのプランだったので、アサインされたのは最も安い「フェアモントガーデンビュー」のお部屋でした。
窓からの景色はお庭のグリーン。ラナイ(ベランダ)に出ると、遠くにほんのちょっとだけ海が見えます。
このホテルは建物の構造上、海に面した部屋の数はごくわずか。レビューによると、オーシャンフロント以外は、部屋からの海の眺めはあまり期待できないとのことだったので、眺望は諦めて価格優先で決めました。
しかし、お庭に面している部屋にも意外なメリットがあり、毎朝南国の小鳥のさえずりで目を覚ますというなんとも幸せな体験ができました。以前ワイキキのホテルに泊まったときは、隣のビルのエアコン室外機の音で目覚めたので、今回は「ああ、ハワイ島に来て良かった。」としみじみしてしまいました。
さらに夜になるとラナイから、ほかの建物の明かりに邪魔されずに満天の星空を見ることができます。天気の良い夜は本当に絶景。
ラナイはかなり広々している上に、隣の部屋からも覗き込まなければ丸見えではない程度の遮へいがされているため、プライベート感も◎。
海外ホテルでありがちな「バルコニーに出たら隣の部屋の人と目が合っちゃう」なんて心配は無用でした。滞在中はここでランチを食べるなど、リビング感覚で利用していました。
客室の広さはスイートルームを除けば、全て同じ48平米です。スーツケース2個を余裕でしまえるサイズのクローゼットがあり、部屋の中が荷物だらけにならずに済みました。
キングベッドの横にベビーベッドを置いても狭さは感じませんでしたが、エキストラベッドを入れて大人3人で泊まるとなると少し窮屈かもしれません。
お部屋は白とダークブラウンの落ち着いたインテリアでした。ベッドサイドの照明の脚が巻き貝のデザインになっているなど、控えめながらリゾート感があって素敵です。
長男はオムツを交換する時にゴロゴロと寝返りしてしまうので、持参した1畳サイズのレジャーシートを床に敷き、そこでオムツを交換しました。ハイハイなどで激しく動き回る月齢の赤ちゃんの場合は、さらに大きなサイズのレジャーシートがあったほうが良さそうです。
床はカーペット敷きなので、赤ちゃんがコケてもゴツンとなることはなく安心です。
調乳に欠かせない湯沸しポットもありました。容量だけでなく音量までアメリカンサイズでうるさいですが、アメリカのホテルでは湯沸しポットがコーヒーメーカーと兼用なことも多いので、ポットがあるだけで十分ありがたい。
住めそうなくらい広くておしゃれなバスルーム
大理石張りのバスルームは、1人暮らしが出来そうなくらい広々していました。洗面台が2個あるのが嬉しい!
お風呂はバスタブとシャワールームが別になったタイプです。子供をお風呂に入れるときは、お湯を張ったバスタブの中で身体を洗い、最後にペットボトルに溜めておいたお湯ですすぎました。バスタブの上に洗濯紐があり、洗濯物を干すこともできます。
バスルームには2人分のバスローブと3人分のタオルセットが用意されていました。タオルがふんだんに使えるので赤ちゃん連れは助かります。
細かいことを言えば、トイレのタンクの上に新しいタオルを置くのはやめてほしかったです。せっかくこんなに広いんだから他にも置く場所あるやん。
夕方にはターンダウンサービスがあり、部屋を簡易清掃してくれます。清掃後には枕元にミネラルウォーターと、翌日の天気が書かれたカードが置かれていました。
残念ながら3泊のうち2泊は長男がちょうど眠っていたので、夕方のお掃除はご遠慮しました。私はターンダウンサービスにすごく憧れがあったんですが、赤ちゃん連れだと時間帯的に厳しいですね・・・
赤ちゃん連れはベビーベッドをリクエストしておくのがおすすめ。ベビー専用アメニティも付いて来た!
ホテルに事前にメールで連絡し、ベビーベッドを用意してもらいました。追加料金はかかりませんでした。
ベビーベッドは部屋のインテリアに合うダークブラウン(ただし、そこそこ年季が入っています)。事前に伝えてあった子供の月齢に合わせてくれたのか、ベッドの高さが最下段になっていました。
嬉しいことに、可愛い過ぎるラッコちゃんのベビー用アメニティまで付いて来ました!
お部屋のキングベッドはマットレスがかなり柔らかめで高さもあったので、赤ちゃんとの添い寝はちょっと危ないかな、と感じました。赤ちゃん連れで宿泊される方はベビーベッドを借りることをお勧めします。
私たちは出発の1週間前にEメールでリクエストしました。ベビーベッドは英語で「baby crib」で、送った文章は以下のような感じです。
旅行会社を通してホテルを予約している場合、旅行会社からホテルへ宿泊客の情報が知らされるのが宿泊直前になる場合もあるので、旅行会社を通していることを伝えたほうがスムーズです。
メール送信から4時間後にRESORT NIGHT MANAGERの方から「承知しました」という内容のお返事がいただけました。対応が超素早くて素敵です。「日本語で返信が来るといいな」と期待を込めて、英語・日本語併記でメールしてみましたが、返信は英語でした。
Dear Sir / Ms
Hi. My name is 名前. I have a reservation from 月.日 to 日.
I booked through a travel agent ●●●, the booking number is ●●●.
I email you because I have something that I would like to ask you.
If it’s possible, I would like to reserve a baby crib for my ● month old child. Please let me know if it’s possible or not.
I’m looking forward to hearing from you soon.
Sincerely,
名前
ベッド以外にホテルでベビー用品の貸し出しがあるか尋ねると「Dorkel Snorkelという会社を直接当たってください」とのことでした。
観光客向けにシュノーケル用品とベビー用品をレンタルしている会社で、ホテルまで配達してくれるそうです。
ベビーカー(1日10ドル)を借りるか迷いましたが、折り畳み式の簡易バギー(アンブレラストローラー)がターゲットなどのディスカウントストアで30ドル前後で購入できるので、レンタルは利用しませんでした(結局、レンタカーでの移動がほとんどだったので、簡易バギーも購入せず)。
筋トレ好きにオススメ!フィットネスマシンが充実
うちの夫はホテルのジムで筋トレすることが旅の楽しみのひとつ。今回も張り切って、シューズを持ってハワイ入りしました。
フェアモントのフィットネスルームは期待以上に充実していたようで、かなり喜んでいました。私ものぞいてみましたが、ホテルの施設というよりむしろスポーツクラブ並みの規模。さすがフィットネス大国アメリカです。
有酸素系のエアロバイクやルームランナー(20台くらいある)やバランスボールの他、筋トレ用のラットマシン、ケーブルマシン、チェストプレス、スミスマシン、各種ダンベル、インクラインベンチなどなど。18歳以上の宿泊客は無料で利用できます。昼間は利用客もほとんどおらず、貸切状態でした。
(筋トレ好き必見、各地のホテルのジムについてはこちらから。)
総合的に大満足!
今回の旅行は0歳児連れだったので、観光はせずにのんびりリゾートを楽しむのが目的だったので、海・食・買い物を少ない移動時間で完結することが出来るこちらのホテルは大満足でした。
強いて言うなら、残念だった点は、ホテル内にコインランドリーがなかったことでしょうか。とは言え、たった3泊なので子供の汚れ物の洗濯は手洗いで十分間に合いました。
子連れ旅では洗濯機や電子レンジが使えるコンドミニアムも捨てがたいところですが、離乳食の温めや調乳は湯沸しポットさえあればなんとかなりましたし、また3〜4泊程度のハワイ島旅行の際には、宿泊先の候補にしたいホテルです。