鎌倉の飲食店

鎌倉・鳩サブレーの豊島屋カフェ全3店舗を比較!子連れで利用してみました

鳩サブレーだけじゃない!鎌倉駅周辺には豊島屋のカフェが3軒(扉、置石、八十小路)あり。

鎌倉といえばやっぱり鳩サブレー。「若宮大路の豊島屋本店には、ここでしか買えない限定鳩グッズがある」というのは有名ですが、さらに鳩ワールドを極めたい方には、鎌倉駅周辺にある豊島屋のカフェがおすすめです。

カフェは全部で3軒あります。鎌倉駅東口からすぐの「パーラー扉(とびら)」と、若宮大路の二の鳥居のそばの「置石(おきいし)」と、本店の裏手にある「八十小路(はとこうじ)」

メニューも雰囲気も全く違うので、その時の気分や食べたい物に合わせて使い分けることができます。豊島屋ファンの筆者は、3軒すべて息子(1歳)と一緒に訪問してみました。この記事では子連れでの利用のしやすさも含めて、それぞれの店舗の特徴を紹介します。●この記事は2020年8月時点での情報です。

1.パーラー扉〜お食事系メニューも充実のレトロ感あるパーラー

鎌倉駅前扉店3階にあるパーラー。鎌倉駅東口を出てすぐ、マクドナルドの隣のビルで、1階はパンとサブレーの売店、2階はパンのイートイン、3階がパーラー扉です(イートインは2021年4月現在休止中)。1955年開店で、2014年にリニューアルしました。開店当初から変わらないレトロなメニューも楽しめます。

今回私が訪問したのは平日の午前中で、この時間帯は地元の上品なおばあちゃま達の憩いの場になっていました。

<img src="toshimaya cafe.jpg" alt=“豊島屋 カフェ"/>

豊島屋鎌倉駅前扉店。3階がパーラー扉。

2・3階へはエレベーターでアクセス可能。店内に子供用の椅子(ハイチェア)はありませんが、ベビーカーをテーブルに横付けできます。持参した市販品のチェアベルトは、椅子の形状的に取り付け出来ませんでした。

トイレにオムツ交換台はありませんが、お店の方によると、広いトイレなので中でオムツを替えることも出来なくは無いとのこと。近隣では豊島屋本店(扉店から徒歩3分)や、JR鎌倉駅東口(改札外のNewDaysそば、および改札内)のトイレにオムツ交換台があります。

キッズメニューはありませんが、サンドイッチなど小さな子供でも食べられるメニューがあります。うちの1歳の息子はホットドッグのパンを美味しそうに食べていました。このホットドッグ(サラダ付きで税込450円)も開店当初からの味が楽しめるメニューのひとつです。

軽くトーストしたパンに、玉ねぎソテーと香ばしく焼いたソーセージが挟まっています。ひと手間もふた手間もかけてあり、もはやファストフードどころかホテルのラウンジで出てきてもおかしくないレベルです。オーダーから提供まで15分近くかかりましたが、これなら納得です。お皿はゴールドの縁取りがついた八角形。レトロ感がたまりません。

<img src="toshimaya cafe.jpg" alt=“豊島屋 カフェ"/>

ホットドッグ(税込450円)、コーヒー(税込450円)。

コーヒー(税込450円)は、熱々のポットで提供。コーヒーカップ2杯分入っているので、1杯目はブラックで、2杯目はミルクをたっぷり入れていただきました。駅前ロータリーを一望できる好立地でこれだけ堪能して1,000円未満ってコスパ良すぎます。

メニューはこの他に、カレーやサンドイッチ、コロッケなどからお好みを3つ選べるミニサイズの三段重「一口重ね」(税込1,300円)や、扉風オムライス(税込1,200円)、チキンカレー(税込800円)など。甘味はカスタードプディングやアイスクリームなどがあり、がっつりお食事したい時と軽く甘いものが食べたい時のどちらにも対応できるラインナップです。

豊島屋の他の2つのカフェに比べると、少々大人向けな印象ですが、店内はマダムたちのおしゃべりでワイワイしているので、子連れでも入りやすい雰囲気です。

新型コロナ対策で、入口での消毒の呼び掛けをしっかりされていました。また、席数を減らして、向かい合わせで着席することが無いように椅子が配置されています。ホールスタッフさんは、フェイスガードの下にさらにマスクを着用。暑い日は大変そうです。

<img src="toshimaya cafe.jpg" alt=“豊島屋 カフェ"/>

鎌倉駅を一望する特等席。

1階のパン売り場の名物、キューブ型あんぱん(税込250円)もオススメです。パン生地のキメが細かく、あんこもしっとりで絶品です。こしあんには「扉」の文字の焼印、粒あんには鍵じるしの焼印が押されています。

あんとパンの割合が1:1くらいなので、「薄皮あんぱん派」の人よりも「あんこよりパンが好き派」に向いていると思います。

キューブパンは、あんぱん以外に季節にちなんだもの(この日は桃でした)や焼きそばパンなどバラエティ豊富です。人気のパンは夕方には売り切れてしまうそうです。

ちなみに、「扉」という店名は、作家の久保田万太郎氏(大正から昭和にかけて活躍した小説家・劇作家・俳人)の命名だそうです。

2.置石〜豊島屋の洋菓子屋さん!こだわりの珈琲や紅茶も

二の鳥居の目の前のビルです。豊島屋本店からは若宮大路(段葛)を挟んだちょうどお向かいに位置します。1階はケーキ屋さん、2階がカフェ。

カフェでは、1階で販売されているケーキやエクレアのほか、シャーベットなどもいただけます。3軒の豊島屋カフェの中ではもっともカジュアルな印象です。

2階へはエレベーターでアクセスできます。店内に子供用の椅子(ハイチェア)はありませんが、ベビーカーをテーブルに横付けできます。持参のチェアベルトも装着可能でした。

2階の多目的トイレの中にオムツ交換台があります。オムツ交換台の位置が少し高めだったためか、うちの息子(1歳)は嫌がって乗ってくれませんでした。

キッズメニューはありませんが、ケーキだけではなく、フルーツ系のスイーツ(シャーベットやゼリーなど)も充実しており、小さな子供に取り分けやすいです。うちの子はゼリーの上に乗っていた桃を食べて満足した様子でした。

量少なめや、さっぱり系のスイーツが充実しているので、「ちょっとカフェでひと休みしたいけど、食べ歩きし過ぎてお腹いっぱいかも」って時に「別腹オブ別腹」としてもいけそうです。もちろん、がっつり食べたい人にはパフェなんかもあります。

コーヒーと紅茶にもこだわっており、コーヒー(税込400円)は有機栽培された豆を使用。アイスコーヒーも、作り置きではなく注文を受けてから一杯ずつ入れているそうです。

紅茶は豊島屋専用に生産した茶葉を使用した狭山紅茶(税込400円)。この茶葉は1階のお店で購入することもできます。香りが良くて、味は変な渋みがなくスッキリ!とても飲みやすいです。

今回、ホットでいただいたのですが、このお茶ならアイスもぜったい美味しいと思います。ドリンクは、ケーキやホットサンドなどとセットで50円引きです。

<img src="toshimaya cafe.jpg" alt=“豊島屋 カフェ"/>

ジュレdeぺシェ(税込420円)と狭山紅茶(税込400円)。ドリンクはセット割引で−50円。

店内は、3つのカフェの中では一番広々としています(新型コロナ対策で席が間引きされていることも影響していると思います)。壁側にはソファ席もあります。ソファの色が鳩サブレーイエローで、とってもかわいいです。

窓の目の前が鶴岡八幡宮の二の鳥居なのですが、私が訪問した時は、陽射しが強く、残念ながらブラインドが半分くらい下がっていました。

<img src="toshimaya cafe.jpg" alt=“豊島屋 カフェ"/>

ソファ席あり。鳩サブレー色の内装が可愛い。

今回訪問したのは平日の午後で、店内は3〜4組のお客さんのみで空いていました。お店の方によると、平日はゆったりしていることが多いものの、休日はかなり混雑するそうです。

私が行った15時ごろは、名物のエクレアはほとんど売り切れていました。ケーキも売り切れが多かったです。生菓子の購入がお目当てなら、早めの訪問がベターです。

今回、かろうじて残っていたエクレアを2種類購入しましたが、見た目がすっごくキュートな上に、中のクリームがとても美味しかったです。あまり甘いものを食べないうちの夫にも好評でした。(エクレアの価格は、パイナップル税込280円、ベリーベリー税込380円)

置石といえば、砕いた鳩サブレーが入ったソフトクリームも有名です。これ、めっちゃ美味い。ソフトクリーム売り場は1階の入り口横。店頭にベンチがあるので、座ってゆっくり食べることができます。(2階のカフェではソフトクリームは取り扱っていません。)

ちなみに、この辺りの地名(小字)である「置石」が店名の由来です。段葛が石を積み重ねた置石道であるからという説と、昔は湿地だったため、大きな石を飛び石のように置いて渡ったからという説があるそう。

3.八十小路(はとこうじ)〜上質な和菓子とお茶を気軽に楽しめる甘味処

豊島屋本店のすぐ裏手にある八十小路。白い和風の建物です。「地元の人がゆっくり休めるスペース」を、というコンセプトで2006年にオープン。

いかにも鎌倉、という感じの和の建物だったり、インスタ映えする上品カワイイ和スイーツがあったりで、3軒の豊島屋カフェの中では最も観光客向けのように感じました。

店内に子供用の椅子はありませんが、ベビーカーをテーブルに横付けできます。持参のチェアベルトも装着可能。

トイレにはオムツ交換台があり、使用済みのオムツを捨てられるゴミ箱も設置されています。トイレはあまり広くないので、ベビーカーのままで入るのは厳しいです。

<img src="toshimaya cafe.jpg" alt=“豊島屋 カフェ"/>

八十小路外観。豊島屋本店のすぐ裏手にある。

キッズメニューはありませんが、かき氷(税込700円〜)や本わらび餅(税込800円)など、子どもも食べられるメニューがあります。私が訪問した際も、小学生くらいの男の子がわらび餅を注文していました。

甘味には、美味しいほうじ茶が付いてくるので、ドリンク代がかからないのも嬉しいです。甘味以外にお食事系のメニュー(蒸し寿司、そぼろご飯)もあるようですが、2020年8月現在、休止中でした。メニューは公式サイトから写真付きで確認できます。

今回、豆羹(税込600円)をオーダーしてみましたが、評判どおり悶絶級の可愛さでした。季節にちなんだカラフルなゼリーがトッピングされているのですが、この時は夏バージョンの金魚でした。豆は塩味が効いています。暑い日はこの塩加減がとても心地良いです。

白蜜をたっぷりかけて、ホクホクな豆と、ちゅるんちゅるんな寒天と、もっちもちな白玉をそれぞれ1個ずつスプーンに乗せて一口でいただくのが最高でした。白蜜・黒蜜お好きなほうを選べるので、こってり甘あまで行きたい時は黒蜜が良さそうです。

<img src="toshimaya cafe.jpg" alt=“豊島屋 カフェ"/>

豆羹(税込600円)。甘味には、ほうじ茶が付いています。

店内からは、前庭を見渡すことができます。入り口に掛けられた白いキリッとした暖簾が高級和食店っぽく、ちょっと敷居が高そうに見えてしまうのですが、誰でもウエルカムな明るい雰囲気のお店です。

新型コロナ対策で、席が間引きされており、対面で着席することの無いように椅子が配置されています。その関係で、4人以上のグループだとテーブルが分かれてしまうことがあるそうです。

お店の方によると、コロナの影響で以前よりお客さんの数は減ってはいるものの、平日・休日問わず午後はかなり混雑するそうです。逆に午前中は空いていることが多いそうなので、ゆったり過ごすには午前中が狙い目です。

<img src="toshimaya cafe.jpg" alt=“豊島屋 カフェ"/>

八十小路店内。テーブルには季節の花が飾られています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここで紹介した豊島屋のカフェは、いずれもベビーカーでアクセスしやすく、店内も広いので、子連れでの鎌倉旅行中ちょっとひと休みしたい時にピッタリです。しかもコスパ抜群!扉と置石では、ここでしか買えない美味しい鎌倉土産が買えるのも嬉しいです。

3店舗はそれぞれ定休日があるほか、新型コロナウイルス対策で営業時間が平常時とは異なっているため、お店に行く前に豊島屋の公式サイトを必ずご確認ください。

鶴岡八幡宮のすぐそば(若宮大路沿い)には、人気鎌倉みやげ鎌倉紅谷「クルミッ子」のカフェもあります。地元民が自分で買ってでも食べたい、めちゃウマなキャラメル菓子です。別の記事で詳しく紹介しているので、あわせてごらんください。

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