若宮大路沿いの観光に便利な立地。精進だしベースの身体にやさしい和食
鎌倉彫カフェ倶利(かまくらぼりカフェぐり)は、若宮大路(段葛)沿いにある「鎌倉彫会館」1階にある、お洒落なミュージアムカフェ。
鎌倉駅東口から500m、鶴岡八幡宮から450mと、鎌倉駅周辺の観光・散策の途中で立ち寄るのに便利な場所です。
ランチだけでなく、喫茶利用も可能。しかも、席の予約もできます。事前に予約をしておけば、観光客で賑わう休日の鎌倉でランチ難民にならずに済むので、子連れにはとてもありがたいです。
オシャレでモダンな店内で、毎日丁寧にひいた精進だし(植物性のだし)がベースの、身体にやさしい味わいのお料理がいただけます。鎌倉名物のけんちん汁も絶品です。お料理や飲み物は、見た目も手触りも素敵な、鎌倉彫の器で提供されます。
大人っぽい落ち着いた雰囲気のお店ですが、小さな子供連れも歓迎してくれます。今回、1歳の長男を連れて、2人でランチを食べに行って来ました。
この記事では、店内でのベビーカー利用のことなど、小さな子供連れで実際に利用してみて気づいたこと、店内の様子、メニューなどを紹介します。
なお、こちらのお店は臨時休業や貸切営業、喫茶のみの営業日があるため、事前に鎌倉彫会館の公式ホームページを確認して訪問するのがおすすめです。
●この記事は2020年11月時点での情報です。
●記載した価格は全て税込です。
ベビーカーで入店可能。薄味・野菜中心で、子供に取り分けやすいメニュー。
全30席ほどの店内は、テーブルごとのスペースが広めに確保されており、ゆったりと過ごすことができます。店内はベビーカーで入店OK、テーブルに横付けさせていただけました。
ランチメニューは、精進だしを使用した野菜中心のうす味のお料理で、小さな子供にも安心して食べさせられます。子供用の取り皿なども貸していただけました。
※キッズメニュー、子供用のハイチェア、ソファ席、オムツ交換台はありません。
鎌倉彫カフェ倶利がある、鎌倉彫会館のビルの入口には、6〜7段の階段があります。ベビーカーだと建物に入る時はちょっと大変ですが、館内にはエレベーターがあるため、3階の「鎌倉彫資料館」にも楽々アクセスできます。こちらもぜひ立ち寄ってみてください。(カフェ利用者は資料館入館料が割引になります)
鎌倉彫資料館については、鎌倉駅周辺のミュージアム5軒をまとめて紹介した別の記事の中で、詳しく解説しています。
身体の芯まで癒される、滋味深い味わいの和食。
こちらの看板メニュー「精進・刻(トキ)御膳」(2,000円)は、ふんわりとした口どけの高野豆腐や、カラリと揚げられた、カラフルな旬の野菜がいただけます。
汁物はもちろん鎌倉名物「けんちん汁」。けんちん汁は、北鎌倉の建長寺が発祥と言われています。うちの息子は、家では大根を食べてくれないのですが、ここのけんちん汁の大根は喜んで食べていました。
精進料理の出汁って、昆布や干し椎茸など植物性の材料だけを使って取るのですが、家で自分でやろうとしても、あんまり美味しく出来ないんですよね。これを美味しく作れるって、プロの料理人さんすごいわ。
精進料理だけでなく、「倶利デミハンバーグ」(2,000円)や「湘南ふすま麺胡麻だれ和え麺」(2,000円)といった、お肉派・麺類派向けのメニューもあります。同行者に「野菜だけのランチはちょっと・・・」という人がいる場合の説得材料になりますね(笑)
ちなみに「ふすま麺」の「ふすま」とは小麦の表皮部分のことで、低糖質で栄養豊富な健康食材です。
すべてのランチメニューに、食後のドリンクとミニスイーツが付いています。この日はコーヒーと抹茶プリンをいただきました。(コーヒーの他に、ジュースや紅茶も選べます)
プリンには、動物由来のゼラチンではなく、植物由来のアガーを使用。すっきりとした上品なお味です。「ミニスイーツ」と言いつつも、通常のスイーツメニューとそんなに変わらないくらいの量が入っています。これで2,000円はかなりコスパが良いと思います。
お料理は鎌倉彫の器で提供されます。見た目がオシャレなだけでなく、コロンとしたやさしい柔らかな手触りが心地よいです。なんと子供用の取り皿までもが鎌倉彫。さすが鎌倉彫会館です。
店内で実際に使われている鎌倉彫のコーヒーカップは、お店のロゴマークになっている倶利(わらび型の渦巻き模様)の文様があしらわれたオリジナルデザイン。伝統工芸品なのに、とても現代的でシュッとした雰囲気です。
カップの中に温かい飲み物が入った状態で両手でくるむと、木材ならではのほんわかとした温もりが感じられ、思わず心が和みます。
このカップは館内のショップで購入できますが、安い物でもお値段約3万円。めっちゃ高級品です。このカフェのコンセプトは「鎌倉彫のある暮らしの提案」だそうですが、このカップがわが家にある生活を全く想像できません。いや、すごく欲しいんだけど、使いこなす自信がない。
とはいえ、美味しくて身体に優しいお料理と、木の温もりが感じられる器で最高に癒されました。カフェやショップ、鎌倉彫資料館のスタッフさんも、とても親切で、鎌倉に来るたびに、何度もリピートしたくなってしまう場所です。
野菜だけのお料理なので、すぐにお腹が減るかと思ったのですが、食後は意外と満足感・満腹感が長〜く続きました。しかも、お腹の調子が整えられたとでも言いますか、胃の中がすっきりしたような感覚になりました。一食だけでこんなに体調に変化があるなんて不思議!
最近は、新メニューとして、鎌倉不識庵とコラボした「旬の精進ご膳」(3,500円)の提供も始めたそうです。稲村ガ崎で料理教室を開いている、精進料理研究家の先生監修の「旬のお献立」がいただける御膳です。
「旬の精進ご膳」は完全予約制で1日10食限定です。鶴岡八幡宮からとても近いので、おじいちゃん・おばあちゃんを招いてのお宮参りや七五三の際のお食事会で利用するのも良さそうです。鎌倉彫のマイ箸がセットになったコースもあります。
喫茶利用も可能。けっこう穴場です。
鎌倉彫カフェ倶利はランチだけでなく喫茶(カフェ)利用も可能。タイプが違う2種類のブレンド珈琲や、静岡産のオーガニック和紅茶、フレッシュハーブティー(いずれも500円)などがいただけます。
スイーツは、オリジナルパウンドケーキ×オレンジピール3種セット(700円)や、抹茶プリン・ほうじ茶プリン(550円)、珈琲ゼリー(550円)など。
珈琲ゼリーは、プリン同様に、植物由来のアガーを使用しています。日によってはバスクチーズケーキやブラウニーなどもあるそうです。
ランチで利用したのとは別の日に、カフェ利用で和紅茶とほうじ茶プリンをいただきました。和紅茶はポットで提供されるので、2杯分たっぷりと楽しめます。渋みが無くてすっきりとした美味しい紅茶でした。
ほうじ茶プリンも、ふるふる食感でめちゃウマです。鎌倉彫のカップとお盆がまた最高にカワイイ。新型コロナさえ無ければ、うちの田舎のばあちゃんを連れて来て食べさせてあげたいよー。
ちなみに、この時は休日の14時半ごろに伺ったのですが、私の他にお客は1組しかおらず空いていました。休日の午後、しかもこの好立地でこんなにゆったりとお茶の時間が楽しめるなんて穴場すぎる!鎌倉彫って、高級なイメージが強いですし、鎌倉彫会館の建物自体も、外から見ると若干の入りづらさを感じる見た目だからかな?
実際は、小さな子供さんを連れているお客さんも見かけましたし、子連れでも大人1人でも、とても歓迎してくれます。近くを通り掛かった際にはぜひお茶しに寄ってみてください。と言いつつ、このまま穴場なお店であり続けて欲しい気もしますが。
ちなみに、ラストオーダーの時間が早いので注意してください。ランチは14:30、カフェ15:00です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。鎌倉彫カフェ倶利は、ミュージアムカフェならではのモダンで洗練された空間で、和食や精進料理を気軽に楽しむことができる、子連れ・赤ちゃん連れで鎌倉を訪れる方にぜひオススメしたいお店です。
鶴岡八幡宮のすぐそばで、鎌倉彫の器で、鎌倉ならではの美しい和食やけんちん汁をいただく、最高に鎌倉らしいランチタイムになりますよ!
このブログでは、鎌倉彫カフェ倶利のほかにも、鎌倉や江ノ島周辺の子連れ・赤ちゃん連れ向けのお出かけ情報を多数紹介しています。あわせてごらんください。
子連れで鶴岡八幡宮周辺でお茶するなら、こちら↓の記事もオススメです。
「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムカフェ」と「茶寮 風の杜」(鎌倉・鶴岡八幡宮の境内にあるカフェ)
北鎌倉で美味しいけんちん汁が食べられる人気店「点心庵」についてはこちら↓の記事の最後のほうに紹介しています。