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鎌倉大仏(高徳院)に子連れで行ってみた〜アクセス、子連れ向け設備、周辺の飲食店など

鎌倉に行くなら、やっぱり大仏様と記念写真が撮りたい!

鎌倉で最もテッパンな観光スポットのひとつ、高徳院の鎌倉大仏

小さな子供を連れて行く前に確認しておきたい、ベビーカーでの入場の可否やオムツが替えられる場所の有無、アクセス方法、周辺の飲食店情報について、私が実際に息子(1歳)を連れて訪問した際の情報をもとにご紹介します。

●この記事は2020年9月時点での情報です。

大仏のご近所、同じ長谷駅が最寄りの「長谷寺」については、「鎌倉・長谷寺に子連れで行ってみた〜あじさい以外もオススメな花のお寺」をごらんください。

アクセス方法〜長谷駅から大仏までの道は歩道が狭い

江ノ電の長谷駅から大仏まで行くには、長谷駅の目の前の長谷通りを海と反対方向(山方面)に約600メートル直進します。

お土産屋さんや飲食店が並ぶ賑やかな通りで、平坦ですが歩道が狭く、観光客で賑わう休日などに子連れ・ベビーカーで歩くのは少々大変です。

ちなみにこの通り沿いには「接待の手土産」2020入選のかぼちゃきんつばのお店「鎌倉いとこ長谷本店」があります。ちょっと高いけどめちゃくちゃ美味しいです。かぼちゃ以外のフレーバーもあります。

この通りの一本東側の道も大仏の近くまで通じており、こちらは車も少なく歩きやすいです。住宅街の中を抜ける道なので、通行の際は周辺住民の方の迷惑にならないように配慮する必要があります。

<img src="kamakura daibutsu with kids.jpg" alt=“鎌倉大仏 子連れ"/>

長谷通りの1本東側の通りは、住宅街の中なのでとても静か。隠れ家的な飲食店もある。

江ノ電長谷駅は、鎌倉方面行きホームの多目的トイレに、オムツ交換台があります。いつもキレイに清掃されてあり、とても使いやすいです。オムツ交換台のところに掲示された、駅員さん執筆によるコラムも必見。

大仏まで自動車でアクセスする場合、専用駐車場が無いので、周辺の有料駐車場を利用します。駐車場は長谷通り沿いに複数あり、値段は20分300円や30分400円程度です。

ベビーカーで大仏様の目の前まで行ける!トイレにオムツ交換台もあり。

大仏様の待つ高徳院へは、ベビーカーで入場可能。入口から大仏の真下まで、スロープ伝いにベビーカーを転がしてアクセスできます。

境内の奥にトイレがあり、女子トイレにオムツ交換台が設置されています。女子トイレに入るには4段ほどの階段を登る必要があります。多目的トイレもありますが、こちらはオムツ交換台がありません。

高徳院の中のバリアフリールートについては、公式ホームページで詳しく紹介されています。

高徳院の境内に授乳室はありません。鎌倉周辺で、現在誰でも利用できる授乳室は鶴岡八幡宮の休憩所内の簡易的な授乳スペースだけです。平常時は鎌倉市役所の授乳室が利用できましたが、現在は新型コロナ対策で使用できません。(追記:2020年11月現在、市役所の授乳室の利用再開しています。)

近隣ですと、大船駅直結のルミネウイングにベビールームがあります。また、有料施設ですが、鎌倉文学館(長谷駅から徒歩圏内)で授乳用に部屋を借りることができます。

高徳院の拝観料は大人300円、小学生150円、未就学児は無料です。支払い方法は現金オンリーです。

境内はとても広く、連休などの人出の多い日でも比較的スムーズに拝観できます。わが家ではぷらっとお散歩がてら、よく大仏さまに会いに行ってます(笑)売店の売り子さんたちが子供にとってもフレンドリーです。

大仏様に会いに行った際に、チェックしておきたい見どころ

大仏様に会いに行ったら、一緒に記念写真を撮るのはもちろんですが、最低限、以下の見どころを押さえておくと、より鎌倉大仏を楽しめます。

・大仏様の背中の窓

<img src="kamakura daibutsu with kids.jpg" alt=“鎌倉大仏 子連れ"/>

大仏様の背中には、翼のような可愛い窓が。

大仏の背中には2つの窓があります。これはただの明かり取りや換気用の窓ではありません。大仏建造中の出入り口や、鋳造後に中型と中土を除去する際の取り出し口として使われたものと考えられています。

ちなみに、大仏が建造されたのは鎌倉時代中期。鎌倉に寺や仏像はたくさんあるものの、鎌倉時代に作られ、現在もその姿をとどめているものは稀です。

鎌倉大仏は、サイズこそ奈良の大仏に比べ5メートルほど小さいものの、造られた当初の姿を今も保ち続けているという点で、とてもスゴイ存在なのです。

・大仏殿の礎石

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境内のいたるところにある、大きな平たい石の正体とは?!

青空の下にどっしりと座る姿が美しい鎌倉の大仏ですが、かつては大仏殿があったそうです。大仏殿は大風や地震で2度も倒壊してしまい、15世紀以降、再建されることはありませんでした。

鎌倉の大仏様は建物の中に閉じこもっているよりも、太陽と汐風を浴びていたい、サーファー気質だったんですかね。

大仏の周りには、平たい形をした大きな石があちらこちらに置かれています。これらの石は、ただの腰掛け用ベンチではなく、かつての大仏殿の柱を支えていた「礎石」です。

礎石のサイズから、大仏殿の高さは40メートル以上(日本武道館並みの高さ)だったと推測されています。

・大仏様専用!超巨大わらじ

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大仏様のわらじは、大人の背丈ほどもある巨大サイズ。

回廊には、大仏専用の巨大なわらぞうりが展示されています。長さ1.8メートル、重さ45kg。茨城県常陸太田市松栄町の子ども会が、3年に一度制作・奉納しています。1足作るのに、30人がかりで8時間もかかるのだとか。

戦後間もない時代に、「大仏様に日本中を行脚して人々を幸せにしていただきたい」という想いから始まった取り組みだそうです。

・大仏様 is ハンサム!与謝野晶子の歌碑

鎌倉の大仏は、優しい顔立ちで小顔の、ハンサムな大仏様として有名。

境内の奥には、「みだれ髪」の作者・与謝野晶子が大仏のことを美男と詠った短歌「かまくらやみほとけなれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな」の歌碑があります(味の素(株)による寄贈)。

歌碑へと続く石畳はちょっとガタガタしていて、ベビーカーだと少々アクセスしづらいです。

ちなみに、鎌倉の大仏は仏像の種類としては「釈迦如来」ではなく「阿弥陀如来」なので、与謝野晶子が大仏を「釈迦牟尼(お釈迦様)」と呼んでいるのは誤りなのだそうです。そんなことを後年になってもずっと語られ続けるなんて、なんだか気の毒な話ですが。

与謝野晶子の歌碑がある辺りには、桜の木がたくさん植えられていて、春(3月下旬ごろ)にはお花見も楽しめます。

新型コロナ対策〜大仏の胎内拝観は休止中

新型コロナウイルス対策として、大仏の中に入れる胎内拝観(20円)は休止中です。大仏様の中は通路が狭いですし、仕方ないですね・・・

そのほかには、ベンチが撤去されているため、座って休めるスペースが平常時より少なくなっています。ベンチはなくても、大仏殿の礎石にみなさん思いおもいに座って寛がれています。のどかな光景です。

ついでに寄りたい、大仏グルメ

「カンノンコーヒーカマクラ(KANNON COFFEE kamakura)」の大仏ビスケット

長谷寺のすぐそばにあるコーヒースタンド「カンノンコーヒーカマクラ」。長谷通りからほんのちょっとだけ路地を入った場所にあり、大仏拝観の行き帰りにも立ち寄りやすい場所にあります。観光客だけでなく地元の人も通う、アットホームな雰囲気のお店です。

ここの名物が大仏の形をした、その名も「大仏ビスケット」(税別150円)。大仏様をドリンクの蓋の上にちょこんと載せて写真を撮るのが人気です。

味はカルディなどで売っている「ロータスビスケット」に似ていて、カラメルとシナモンの風味が効いています。単品では販売しておらず、ドリンクとセットで購入します。

お土産用に袋入りの6枚セット(税別1,200円)、10枚セット(税別1,980円)もあります。インパクトある鎌倉土産になりそうですね。

ガイドブックなどでは大仏ビスケットをトッピングした「大仏クレープ」が取り上げられているのですが、私が2020年9月に訪問した時はクレープは販売休止中でした。

<img src="kamakura daibutsu with kids.jpg" alt=“鎌倉大仏 子連れ"/>

右:カフェモカ600円、左:大仏ビスケット150円、カフェラテ520円(全て税別)。

テイクアウトがメインのお店のため、店内はこじんまりとしていますが、スタンディングでコーヒーをいただけるスペースもあります。

空いていれば、ベビーカーを開いたままでも入店可能。お店の前にちょっとしたベンチがあり、そちらでも飲食可能です。

「豊島屋長谷大仏前店」の大仏アイスもなか

大仏と道路を挟んだ向かい側に、鳩サブレーでお馴染みの豊島屋の店舗があり、サブレーだけでなく大仏の型押しがされたアイスもなかも販売しています。抹茶味とバニラ味の2種類。

イートインスーペースが無いので、食べ歩きオンリーです。長谷通りは歩道が狭いので、混雑しているときの食べ歩きは注意が必要です。

余談ですが、鎌倉の観光地での食べ歩きについて、「食べ歩き禁止条例」「食べ歩き自粛条例」という言葉がひとり歩きしていますが、詳しく言うと「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」の中で、狭い場所・混雑した場所で食べ歩くなどといった、他の人の衣類を汚す恐れのある行為はしないように努めましょう、と定められています。

「鎌倉での食べ歩きは断じて禁止!」というわけではありませんが、最近は新型コロナ対策もあって、食べ歩きマナーに関して一層の注意喚起がされている状況です。そもそも湘南の海沿いはトンビが多く食べ歩きは真っ先に狙われるので、そういった意味でも注意が必要かと思います。

大仏周辺で子連れでランチするなら

長谷エリアには、海辺の街ならではの、のんびりとした雰囲気のオシャレなカフェやレストランが点在しています。

以下はほんの一例ですが、立地・お店の雰囲気ともに、子連れでも気兼ねなく入れる、オススメの飲食店です。

「坂ノ下アジアンカフェ アイスキッチン」

タイ出身の主婦・アイスさんが作る、優しいお味のアジアン料理のお店。長谷駅から海方面へほんの少しだけ歩いたところにあります。

タイ料理だけでなく、フォーやバインミーなどのベトナム料理メニューも充実。パフェやベトナムコーヒーなど、カフェメニューもあります。

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鶏肉のフォー。とってもやさしい味わい。

店内はカウンターとテーブル席が2つほど。子供用の椅子やオムツ交換台はありません。あまり広くはありませんが、空いていればベビーカーを開いたままでテーブルに横付け可能です。

「カフェ ルオント(cafe Luonto)」

席から江ノ電が見える、線路沿いのカフェ。北欧と湘南がミックスされた、オシャレな雰囲気です。長谷駅から、線路沿いに鎌倉駅方面へ少し歩いたところにあります。

こだわりのコーヒーや紅茶、自家製スイーツのほか、ランチメニューも充実。ハヤシライスやタコライス、サンドイッチなど。江ノ電の1日乗車券のりおりくん提示で、飲食10%割引になる嬉しいサービスも。

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江ノ電が見える店内。子供だけでなく、大人もテンションが上がる。

店内はほとんどが椅子席ですが、奥にソファ席もあります。テラス席はペットもOK。子供用の椅子やオムツ交換台はありません。ベビーカーを開いたままでテーブルに横付け可能です。

お店の方々がとっても優しく、子連れにフレンドリー。居心地が良くてつい長居したくなってしまいます。

おわりに

いかがでしたでしょうか。せっかく鎌倉まで大仏様に会いに来たなら、記念撮影だけで終わらずに、高徳院の見どころや周辺のグルメなども満喫して、充実した休日にしたいですよね。

このブログでは、鎌倉や江ノ島周辺の、子連れでのお出かけ情報を多数紹介しています。あわせてごらんください。

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