小さな子供連れでも楽しい!円覚寺や建長寺など、北鎌倉のお寺とカフェ・レストラン
鎌倉には行きたいけれど、子連れ・赤ちゃん連れで混雑する場所や人混みへ行くのはちょっと…というパパ・ママにぜひオススメしたいエリア北鎌倉。
北鎌倉は、鎌倉のなかでもシブい大人向けエリアなイメージが強いですが、山々の四季を感じながらお散歩と観光を楽しめる、小さな子供連れのファミリー層にもかなりおススメな場所です。
鎌倉駅前の小町通りのような観光客向けの店が集まる場所がないため、混雑が少なく密を避けやすい、鎌倉観光の穴場でもあります。
あじさいシーズンや大型連休以外であれば、ゆったりと散策が楽しめますよ!
とはいえ、お寺って、入口に長くて急な石段があったり、境内でベビーカーを利用できるのか謎だったり。
いきなり乳幼児連れで拝観に行くのはちょっと勇気が必要ですよね。
この記事では、筆者が実際に息子(1歳)を連れて訪問した、北鎌倉のお寺やその周辺の飲食店情報をご紹介します。
【この記事で紹介している寺院と飲食店一覧】
・円覚寺:北鎌倉駅改札出てすぐ。
・鉢の木新館:北鎌倉駅から350m。
・ショコラトリーカルヴァ北鎌倉門前:北鎌倉駅から170m。
・東慶寺:北鎌倉駅から260m。
・喫茶 吉野:東慶寺からすぐ(入口の左手)
・狸穴カフェ:東慶寺からすぐ(道路をはさんだ斜め向かい)
・明月院:北鎌倉駅から700m。
・茶寮 風花:明月院からすぐ(入口の斜め向かい)
・建長寺:北鎌倉駅から1.7km。
・禅茶寮 点心庵:建長寺からすぐ(総門の前)
●この記事は2020年秋時点での情報です。
円覚寺〜北鎌倉駅降りたらすぐ!北条時宗が建立。
「円覚寺(えんがくじ)」は臨済宗円覚寺派の大本山で鎌倉五山の第二位。
元寇の戦没者を追悼する目的で、執権・北条時宗(ほうじょう ときむね 1251〜1284)によって創建されました。
円覚寺の中にある「仏日庵(ぶつにちあん)」には時宗公のお墓があります。
夏目漱石が円覚寺に参禅し、この体験をもとに小説『門』を書いたことでも有名です。
円覚寺の子連れでの拝観に関する情報
場所は、JR北鎌倉駅のすぐそば。むしろ、JRの線路が円覚寺の境内を横切っていると言ったほうが正しいです。
とっても駅近なので「ちょっとだけでも北鎌倉の雰囲気を味わってみたい!」という方にもおすすめです。
車の場合は、北鎌倉駅のすぐお隣に有料駐車場(タイムズ円覚寺 330円/30分)があります。
北鎌倉駅の改札を出ると、目の前に円覚寺の総門へと続く石段が。この石段は、手すりはあるものの、そこそこの急角度なのでご注意を。
お寺の方によると、ベビーカーの場合は、石段向かって右手にある関係車両用のスロープから出入りしてもOKだそうです。
ゲートが閉まっている場合はボタンを押せば開きます。拝観口に寄って、拝観料をおさめるのをお忘れなく。
境内ではベビーカーの利用が可能です。
高低差がある地形で段差や階段も多いため、隅々まで見て回るのであれば抱っこがオススメです。
専用のベビーカー置き場はありませんが、拝観口の建物の壁沿いに停めてよいそうです。
拝観口のすぐそばにはトイレやオムツ交換台、自動販売機を備えた休憩所があります。トイレは新しくてキレイです。
「三門」と「仏殿」の間のスペースには、ベンチが置かれ、ひと休みできるスペースになっています。
私が行った日は、近所の保育園の1〜2歳くらいの子供たちがここへ遊びに来ていました。
子供たちは仏殿の入口からご本尊に向かって「ヤッホー」を連発。声がお堂の中に響くので楽しそう。
「大本山」というと、なんだか厳かでピリッとした雰囲気の場所のように感じてしまいますが、小さな子供にとっては案外楽しい場所のようです。
円覚寺の見どころなど
円覚寺は、鎌倉独特の地形である「谷戸(やと)」と呼ばれる谷に沿って建てられています。
土地の高低差を生かし、三門から奥へと徐々に登って行く伽藍の配置によって壮大な空間を作り出しています。
早春は梅、春は桜、梅雨はあじさい、晩秋は紅葉と、一年を通して美しい花々が楽しめます。
とにかく広いので、北鎌倉が一年で最も混雑するあじさいの時期でも、比較的ゆったりと見学できます。
(あじさい寺として有名な「長谷寺」(江ノ電長谷駅から400m)については、別の記事で詳しく紹介しています。)
拝観の所要時間は1時間ほど。拝観料は大人500円、小・中学生200円です。
時宗公の墓所がある仏日庵は、別途100円必要です。
仏日庵では500円でお抹茶とらくがん(鳩サブレーの豊島屋の「小鳩豆楽」でした。美味。)がいただけます。
ご本尊は宝冠をかぶったお釈迦様で「宝冠釈迦如来」と呼ばれています。
お顔は鎌倉時代の作、体部は江戸時代に補造されました。
「洪鐘(おおがね)」と「舎利殿(しゃりでん)」は国宝に指定されています。
「洪鐘(おおがね)」は高さ2.6m、鎌倉で最も大きな梵鐘です。
高台の上にあるため、小さな子供連れで行くのはちょっとキビシイです。
「舎利殿」は、神奈川県で唯一の国宝建造物ですが、普段は非公開。
正月、GW、11月の宝物風入れなどの特別期間のみ、建物のすぐそばまで行って拝観可能です。
(横浜の神奈川県立歴史博物館には、この舎利殿が実物大で復元されており、実際に中に入ることが出来ます。)
鉢の木新館〜北鎌倉の和食のお店。駅から歩いて5分。
「鉢の木新館」は、北鎌倉駅から約350m。
円覚寺・東慶寺・明月院のどこから行くにも便利な立地の有名店です。
ひとり3,000円〜のお手頃価格で、上品で体にやさしい和食がいただけます。
店内は、テーブルごとのスペースがゆったりとしており、小さな子供連れでも利用しやすい雰囲気。
子供用のイスの用意があるほか、席でのベビーカー利用可能。
子供用メニュー(お子様膳1,100円)や、うどんもあります。
予約なしでも気軽に入れますが、子連れの場合は来店前に電話して、混雑状況の確認&席の確保をお願いしておくと良いです。
お宮参りやお食い初め、七五三など、お祝いの席向けのプランもあります。
ちなみに、店名の「鉢の木」は、鎌倉幕府第5代執権の北条時頼公のエピソードに由来しています。
ショコラトリーカルヴァ北鎌倉門前〜円覚寺から近いチョコレート屋さん。イートイン可。
「ショコラトリーカルヴァ北鎌倉門前」は、北鎌倉駅から約170m。
和菓子の要素とチョコレートの技法を取り入れたスイーツを販売するショコラトリーです。
店内にイートインスペースがあり、ショコラだけでなく、コーヒーや紅茶、深蒸し茶、自家製梅ソーダ、自家製ショコラソフトクリームなどが楽しめます。
看板商品の「羊羹ショコラ」は、見た目は羊羹ですが、下の層はチョコレート。
姉妹品で「栗きんとんショコラ(鎌倉市ふるさと納税返礼品)」や「テリーヌショコラ」「テリーヌ抹茶」もあります。
羊羹類は、1本まるっと購入すると最も安いもので2,500円くらい。
「買うにはちょっと勇気がいるな〜」って感じですよね。。。
試食はありませんが、カットされたものをイートインで食べてみることができます。
羊羹類4種類の中からお好きな2種1切れずつと、飲み物がセットになった「門前セット」は税別850円です。
羊羹ショコラはチョコレートより羊羹感のほうが強めです。
とは言え、チョコレートのコッテリ感もあるので、羊羹があまり好きではない方も楽しめそうです。
イートインスペースは店内およびお店の前にあり、テーブル席とカウンター席があります。
私が行った時はお店が空いていたので、ベビーカーのままで入店させていただけました。
※子供用の椅子やキッズメニューはありません。
東慶寺〜縁切り寺、駆け込み寺として知られたお寺
「東慶寺(とうけいじ)」は執権・北条時宗の奥さま「覚山尼(かくさんに)」がつくったお寺。
かつては男子禁制の尼寺で、約600年に渡って「縁切り寺」「駆け込み寺」として多くの女性を救って来ました。
明治以降は縁切り寺法に終わりを告げ、男性が住職を務めるお寺に。
欧米に初めて禅を紹介した釈宗演(しゃく そうえん)を中興開山とする、臨済宗円覚寺派の禅寺となりました。
尼寺の風情が残る境内では、季節の草花を楽しむことができます。
「整然としたお庭」というより「ナチュラルで優しい雰囲気のお庭」です。
売店で販売しているアイテムや、お寺のホームページもシンプルかつオシャレでこだわりを感じます。
まるで、オーガニックの石鹸やシャンプーを売っているセレクトショップのような雰囲気です。
東慶寺の子連れでの拝観に関する情報
場所は、JR北鎌倉駅の西口から約260m。改札を出て、県道21号(横浜鎌倉線)を建長寺・鎌倉駅方面へ少し歩いたところです。
歩道が狭く、昼間は交通量が多いのでご注意を。駐車場はありません。
山門の前には約30段の石段があります。お寺の方によると、ベビーカーの場合は、石段向かって右手にあるスロープから出入りしてもOKとのこと。
(チェーンが閉まっている場合は、ボタンを押すと開きます。)
境内でのベビーカーの利用は可能ですが、境内は通路が狭かったり、段差があったりしますし、そんなに広くもないので、抱っこで拝観したほうが良いです。
専用のベビーカー置き場はありませんが、山門の脇の建物の壁沿いなどに停めてOKとのこと。
以前は拝観料200円でしたが、現在は「どなたにもお参りいただきたい」との理由で無料です。
庭園鑑賞、散策、写真撮影だけでなく、本堂にきちんとお参りを。一眼レフカメラの使用は禁止です。
※2022年6月7日より、カメラ、スマートフォンを問わず、一般参拝者の東慶寺境内における、全ての撮影行為が禁止になりました。
拝観の所要時間は約20分。奥のお墓にもお参りする場合はプラス15分ほど。
東慶寺の見どころなど
「谷戸(やと)」と呼ばれる鎌倉独特の地形に境内が広がっています。
春はシダレサクラ、梅雨はアジサイとハナショウブ、そのほかにも、季節の花々があちらこちらに咲いています。
東慶寺では現在、自然と人間が寄り添い、共存できる環境を目指し、北鎌倉の風土と気候に適した境内環境作りを進めています。
整然としたお庭ではなく、あえて雑草や落ち葉などを放置している箇所もあります。
お寺の入口には、夏目漱石の記念碑があります。
漱石は東慶寺の住職だった釈宗演と交流があり、ちょうどこの記念碑がある辺り(かつては田んぼだった)は、2人が連れションした現場なのだとか(笑)
境内奥にある墓苑は、背の高い木々に囲まれ、緑の苔に覆われた、とても美しい場所です。
各界著名人のお墓が数多くあります。評論家・小林秀雄や岩波書店の創業者・岩波茂雄などなど。
小説「海賊とよばれた男」のモデルとなった出光佐三のお墓もあります。
東慶寺の「木造 聖観音立像」は鎌倉時代後期〜南北朝時代の制作で重要文化財。
元は、移築前の円覚寺の舎利殿(国宝)に安置されていた仏像です。
観音像にしては珍しく、質素な衣服を身につけています。中国風の影響が色濃くみられる彫像です。
「木造彩色 水月観音坐像」は鎌倉時代〜室町時代の作で県指定文化財。
岩にもたれた姿勢で、水面に映った月を見る観音様です。
このようなリラックスした姿勢の観音像は日本では鎌倉周辺でしか見られません。
しばしば「水墨画のような世界観」と形容されますが、私は「セーラームーン的な世界観」だと秘かに思っています。
少女漫画のような、繊細で美しいシルエットの仏像です。
毎月18日の観音縁日に、水月堂(本堂の隣)で拝観できます。
喫茶 吉野〜東慶寺の門前カフェ
「喫茶 吉野(きっさ よしの)」は東慶寺の石段左手にある喫茶店。
緑に囲まれた場所にある、しっとりと落ち着いた雰囲気のお店です。
店内に流れるクラシック音楽や、サイフォンのコポコポという音が素敵。お店の方もとても優しく親切です。
窓の外のグリーンが眩しいサンルーム席と、昭和レトロなソファが素敵な店内席があります。
午後はおばちゃま・おばあちゃまで賑わうので、子連れで利用するなら午前中の空いている時間帯がおすすめ。
私が朝10:30頃に行った時は、お客さんは2組のみで、ベビーカーで入店・テーブルに横付けできました。
オリジナルフルーツケーキとパウンドケーキが名物。ケーキ(もしくはクッキー)とコーヒーのセットは980円です。
フルーツケーキとパウンドケーキは洋酒が効いているので、子供とシェアする場合はクッキー(素朴なお味で美味しいです)がおすすめです。
※子供用の椅子やキッズメニューはありません。
狸穴カフェ(まみあなカフェ)〜古民家カフェでゆったりくつろぐ
「狸穴カフェ」は、東慶寺のすぐそばにある、古民家カフェ。
北鎌倉駅からも約180m。駅近で便利な立地です。
アンティーク調の家具がおしゃれな隠れ家的なお店で、喫茶だけでなくランチ利用も可能です。
店内が広々としているので、のんびりとくつろぐことができます。
基本的には2階席にとおされますが、1階にも大きなテーブルが2台あり、ベビーカーも利用できます。
(店内にエレベーターはありません)
ランチは30食限定のブルゴーニュ風ビーフシチュー(2,300円)のほか、
ピタパンサンド(1,400円)、スパイシーキーマカレー(1,480円)など。
ランチメニューは提供に少々時間がかかるのと、お料理の内容が大人向けなので、小さな子供連れならランチより喫茶利用がおすすめ。
スイーツの種類が豊富で、フルーツがたっぷりのった「ポップオーバー」など、めずらしいメニューもあります。
明月院〜あじさい寺として有名。子連れオススメ度No.1!
「明月院(めいげついん)」は臨済宗建長寺派のお寺。あじさい寺として有名で、6月は大勢の観光客で賑わいます。
あじさい以外の季節も、四季折々の花を楽しめます。5代執権北条時頼(ほうじょう ときより 1227〜1263)のお墓があります。
広い境内には、あちらこちらにウサギや亀の石像があるほか、本物のウサギも飼われています。
すぐそばには、絵本作家の葉祥明(よう しょうめい)氏の美術館もあり、小さな子供連れの鎌倉観光にオススメのお寺です。
※明月院や葉祥明美術館、周辺の飲食店については、北鎌倉・子連れで行く明月院と葉祥明美術館〜紅葉やアジサイの人気スポットでも詳しく紹介しています。
明月院の子連れでの拝観に関する情報
場所は、JR北鎌倉駅東口から約700m。駐車場はありません。
明月院は、小川が流れる「明月院通り」にあります。
北鎌倉の自然に囲まれた住宅街の中をゆく、お散歩にぴったりのコースです。
明月院通りには甘味処やレストランもあります。
おすすめは明月院前の「茶寮 風花(さりょう かざはな)」です。
蒸したての「うさぎまんじゅう」が絶品で、店の方もとても親切・フレンドリーです。
明月院の境内はベビーカー利用OKですが、階段や砂利道もあるので、拝観口の近くにあるベビーカー置き場に置いておくのが良いです。
拝観口のそばには、きれいで清潔なトイレも完備。広い個室の中にはオムツ交換台もあります。
可愛いウサギたちに会える「宇宙ステーション・ウサギ共和国」には、子供用の小さなイスが並べられており、まるで幼稚園の園庭のような雰囲気。
写真撮影用の顔出しパネルもあります。
明月院の見どころなど
拝観の所要時間は40〜50分ほど。
本堂の裏手にある「本堂後庭園」も見学する場合はプラス20分程度かかります。
あじさいのシーズンは、境内が信じられないくらい混雑するので、時間にかなり余裕を持って行くことをおすすめします。
拝観料は大人500円、小・中学生300円。後庭園は6月上旬と12月上旬の期間限定公開で、追加500円です。
本堂にある丸い窓「円窓(えんそう)」が有名です。
ここから見える庭園がとても素敵です。2020年秋現在、新型コロナ対策で本堂の中には入れず、外からの見学のみです。
北条時頼公のお墓があるほか、関東管領・上杉憲方(のりかた/のりまさ)の墓と言われるやぐら(岩を掘って作られた、横穴式のお墓)があります。
鎌倉で現存するやぐらとしては最大です。
境内の古民家風喫茶スペース「茶所 月笑軒(げっしょうけん)」では、境内の花々を眺めながらお抹茶やコーヒーを楽しめます。
明月院やその周辺のお店などについてもっと詳しく知りたい方は、北鎌倉・子連れで行く明月院と葉祥明美術館〜紅葉やアジサイの人気スポットをごらんください。
【追記:2022年あじさいシーズンについて】
前年までは、6月は平日のみの開門でしたが、2022年は曜日を問わず拝観可能です。
日によっては、拝観口に20m以上の行列ができることも。
紫陽花シーズンは、通常より早く朝8時から開門しているので、なるべく早めの時間帯に行くのをお勧めします。
●明月院と並び、あじさい寺として有名な「長谷寺」(江ノ電長谷駅から400m、駐車場あり。)については、鎌倉・長谷寺に子連れで行ってみたで詳しく解説しています。
建長寺〜鎌倉五山の第一位で、日本で最初の禅宗専門寺院。
「建長寺(けんちょうじ)」は臨済宗建長寺派の大本山で鎌倉五山の第一位。
禅宗の精神で政治を安定させる目的で、5代執権北条時頼(1227〜1263)によって創建されました。
「けんちん汁」は建長寺が発祥(「建長汁」がなまって「けんちん汁」になった)と言われています。
また、境内に隣接する「鎌倉学園中学・高校」は、サザンオールスターズの桑田佳祐さんの出身校としても有名です。
建長寺の子連れでの拝観に関する情報
場所は、北鎌倉駅から約1.7km。歩道が狭く、交通量の多い道が続くので、小さな子供連れの場合は十分注意してください。
北鎌倉駅西口から江ノ電バスを利用すれば、建長寺まで5分ほどでアクセスできます。
ただし、道路渋滞がそこそこひどいので、時間に余裕を持ってお出かけを。
時刻表はあまりあてにならないので、「江ノ電バスナビ」でバスの接近情報を確認するのがおすすめです。
バスは30分に1本程度、北鎌倉〜建長寺の料金は大人210円。
ちなみにタクシーは初乗り1.2kmで500円です。
自家用車の場合は、総門(境内入口)の前に専用の有料駐車場があります。1時間600円です。
建長寺へ行くなら、北鎌倉駅から観光をスタートするほかに、鎌倉駅から観光をスタートし、鶴岡八幡宮にお参り後、境内の御谷休憩所のそばにある「八幡宮裏」バス停からバスに乗ってアクセスするのもおすすめです。
バスの本数は少ないものの、比較的時間どおりに来ます。バスの時間まで、御谷休憩所内で待つことも出来ます。
(この休憩所で売っているアイス最中とお団子がうまい!)
建長寺の総門には、ちょっとだけ段差がありますが、ベビーカーで通り抜けるのが困難、というほどではありません。
帰りは、拝観口(受付)の職員さんのはからいで、段差の無い通用口を利用させていただけました。
境内はベビーカー利用OKです。境内は高低差が少ないですが、とにかく広いです。
拝観の際はベビーカーを転がして移動しつつ、建物の中に入る時は、建物の脇など通行の邪魔にならない場所に停めておくのが良いです。
お寺の方いわく、ベビーカーは境内に適宜停めておいて大丈夫、ただし貴重品は必ず持ち歩いてくださいとのこと。
トイレは境内に2カ所あります。仏殿のそばのトイレには、ベビーカーのまま入れる広めの個室があります。
オムツ交換台はありません。
このトイレのそばにはベンチや自動販売機などもあり、参拝客用の休憩スペースになっています。
建長寺の見どころなど
拝観の所要時間は40分ほど(半蔵坊は除く)。拝観料は大人500円、小・中学生200円です。
境内の一番奥にある半蔵坊(はんぞうぼう)では絶景が楽しめますが、急な石段が続く道なので、乳幼児連れには厳しめです。
重要文化財の三門は、楼上にたくさんの仏像が安置されており、この下を通ると心が清浄になると言われています(楼上は非公開)。
三門に掲げられた巨大な額には「建長興国禅寺」と書かれています。
額の大きさは、たたみ6畳分。
ワンルームマンション並みのサイズですね〜
三門のそばには国宝の梵鐘があります。鎌倉時代(1255年)に鋳造されました。
この鐘を見た夏目漱石が「鐘つけば銀杏(いちょう)ちるなり建長寺」と詠み、それを参考に親友の正岡子規が「柿食へば鐘がなるなり法隆寺」と詠んだそうです。誰もが知っている有名な俳句の起源が実は鎌倉にあったなんて興味深いですよね。
私が個人的に一番好きな場所は、方丈の回廊から見るお庭です。
ベンチに腰掛けて庭園を眺められます。回廊の床の木材の感触が、靴下を履いていても足裏にめっちゃ心地良く伝わってくるのがたまらないのです。
点心庵〜建長寺の門前茶寮、建長寺直伝のけんちん汁も。
「禅茶寮 点心庵(てんしんあん)」は建長寺の総門を出てすぐの場所にあるお食事処。
建長寺から調理法を伝授された建長汁をはじめ、けんちん蕎麦やカレーなどがいただけます。
プリンやジェラートなどのカフェメニューも充実。
全30席程度の広間(椅子席)と、個室があります。
お庭の見える個室には明月院の円窓のように、お庭をのぞむ風流な丸い窓があります。
個室利用客がいない時は、自由に見学できます。
お店の正面入り口には3段程度の階段があります。
私がベビーカーで訪問した時は、帰りに店の方が、通常閉じてある段差の無いドアをわざわざ開けてくださり、スムーズに出ることができました。
店内は畳なので、ベビーカーは入口で預かってもらいます。
子供用のハイチェア(ベルト無し)があり、プラスチックのお皿やスプーンも貸していただけます。
スタッフさんも子連れにとても親切です。
人気メニューは「伝承 建長汁(けんちん汁)塩むすび(2個)付」(税込990円)。
ごま油の風味が効いた建長汁は、意外としっかりとした味付けで美味しく食べられます。量は腹八分目くらいです。
かなりの人気店で、平日にも関わらず、12時前には10組以上待っていることも。
建長寺にお参りに来た人全員、点心庵に立ち寄ってるんじゃないかと思ってしまうほどです。
開店時間のちょっと前から、お店周辺でスタンバイしておくのが良いです。
※キッズメニューはありません。
鎌倉でけんちん汁や精進料理を手軽に楽しむなら、若宮大路の鎌倉彫会館内のカフェもオススメです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
北鎌倉駅周辺は、鎌倉駅周辺に比べて混雑しにくいので、「小さな子供連れで人混みに行くのはちょっと避けたい」という時にもピッタリのエリアです。
鎌倉の自然に囲まれた落ち着いた雰囲気の中でお散歩すれば、良い気分転換になりますよ!
このブログでは、北鎌倉のほかにも、鎌倉・江ノ島エリアの子連れお出かけ情報を多数紹介しています。あわせてごらんください。
●子連れ鎌倉旅の定番ホテル
●小さな子連れでの鎌倉散歩なら、鎌倉駅から銭洗弁天へのウォーキングもオススメ!
●鎌倉であじさい見るなら、「明月院」と「長谷寺」が鉄板!