桜木町駅から約1キロ、小さな子供連れに人気の公立動物園
野毛山動物園(のげやまどうぶつえん)は、桜木町駅から約1キロ、みなとみらい21地区を見下ろす高台にある、都会のオアシス的なこじんまりとした動物園です。
「小さな子どもが初めて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園」をコンセプトに掲げており、横浜市内に4つある市立動物園の中でも特に、小さな子供の動物園デビューの場所として人気があります。
1951年(昭和26年)に開園した歴史ある動物園で、園内のあちこちに昭和のおもむきが感じられます。
広さはサッカーコート約4.5面分で、入園料はなんと無料。(ライオン型の可愛い募金箱で、来園者からの寄付を集めています)「公園に遊びに行く」ような、気軽な気分で利用できます。
今回、私と夫と長男の3人で、週末の午前中に遊びに行ってきました。1歳の息子はこれが人生初の動物園です。この記事では、子連れで野毛山動物園を利用して気付いた、園内でのベビーカーの利用や小さな子供・赤ちゃん連れ向けの設備、便利なアクセス方法などについて紹介します。
●この記事は2020年11月時点での情報です。
●このきじのえいごばんはこちらでよめます。English version of this article
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授乳室やベビーカーの貸し出しなど、赤ちゃん連れに配慮した設備が充実
野毛山動物園は、赤ちゃん・小さな子供連れに嬉しい設備やサービスが充実しており、安心して利用できます。
動物園の出入り口から近い、「オシドリ・トキの仲間」展示の隣にあるプレハブ小屋が、ベビールーム(授乳室)です。中には、授乳室(個室2部屋)、調乳用の給湯器、流し台、電子レンジ、ベビーベッドがあり、ショッピングモールのベビールーム並みに設備が整っています。
ゆったりとした広さなので、赤ちゃんをベビーカーに乗せたままで室内に入れます。
オムツ交換台(ベビーベッド)は、ベビールームだけでなく、休憩所やトイレなど、園内全6ヶ所に設置されています。なかよし広場(小動物とのふれあい施設)のそばには、子ども用トイレもあります。また、園内の売店「なかよしショップ」にて、紙オムツとおしりふきを販売しています。
園内には、持ち込みのお弁当を食べられる休憩スペース(ひだまり広場)があります。いったん野毛山公園に出て公園内で食べることも可能。また、園内のレストランや売店で軽食なども販売しています。
今回わが家は、動物園の見学を午前中に済ませ、ランチは帰りに桜木町駅前のモスプレミアムを利用しました。
園内はスロープが整備されているので、ベビーカーを押して全部の動物を見学できます。入口案内所にて、B型ベビーカーのレンタル(無料)も可能。逆に、ベビーカーを置いて見学したい方のために、入口付近に屋根付きのベビーカー置き場もあります。
見学の際にベビーカーはあったほうが良い?
わが家はこの日、持参したベビーカーに息子(1歳4ヶ月)を乗せて、園内を回りました。
結論から言うと、わが家の場合、ベビーカーは要らなかったです。お子さんの年齢・月齢・人数にもよるかとは思いますが、参考までにわが家がベビーカーは要らないと思った理由を紹介します。
理由その1:休日で園内が混雑していたため、人気の動物周辺は通路が混雑しており、ベビーカーは通り抜けに時間がかかってしまいました。
理由その2:ベビーカーですと、階段を回避して坂道を利用するので、遠回りになってしまいます。野毛山動物園は、文字通り「山」なので、園内の見学ルートはアップダウンの連続。こじんまりした動物園とはいえ、歩き回るとけっこう体力を消耗してしまいます。
理由その3:ベビーカーに座った子どもの目の高さでは、柵や壁に遮られてしまい、動物が見にくいです。わが家がよく行く新江ノ島水族館(えのすい)では、ほとんどの展示や水槽がベビーカーに座ったままでも見える高さなので、この発想はなかった・・・
と言うわけで、次回野毛山動物園へ行く際には、ベビーカーは置いて見学しようと思います!
野毛山動物園ではどんな動物に会えるの?園内の見どころは?
野毛山動物園には、93種の動物が飼育されています。(2020年3月時点)。これは同じ横浜市立の動物園「ズーラシア」に匹敵する数です。
そんなわけで、ここでは一般人が想像する「動物園に行ったら会えそうな動物」のほとんどに会うことができます。キリン、シマウマ、ライオン、トラ、チンパンジー、ペンギン、ダチョウ、レッサーパンダなどなど。
最近動物に興味を持ち始めたうちの息子(1歳)は、中盤のキリンあたりまではノリノリでしたが、後半は寝落ちしてしまいました。また来よう。駅から近いし、無料だし。
ちなみに、残念ながら、ゾウはいません。かつては、国内2位のご長寿インド象「はま子さん」がいましたが、はま子さん亡きあとは、飼育スペースの都合などで、ゾウは飼われていません。園内には、はま子さんの小さな銅ゾウが飾られています。
※横浜市金沢区の金沢動物園と、旭区のズーラシアではインドゾウが飼育されています。
動物たち以外の見どころとしては、1972年に廃線となった市電(路面電車)の車両が展示されています。薄いベージュに青いラインが、ジブリ映画「コクリコ坂から」に登場する電車とそっくり!実際に車両の中に入ることができるため、子どもたちに大人気です。
また、ランドマークタワーなど、みなとみらい21地区を見下ろす眺望が楽しめるスポットもあります。動物が描かれたかわいらしいパネルも設置されており、お子さんの動物園デビューの記念撮影にピッタリの場所です。
徒歩か、バスか、タクシーか?野毛山動物園へのベストなアクセス方法は?
野毛山動物園には駐車場がなく、車の場合は、近隣の有料駐車場を利用します。
野毛山公園内にある野毛山有料駐車場から、動物園の入口まではおよそ220メートルの距離です。
JR桜木町駅から野毛山動物園へアクセスする方法は、以下のとおりです。それぞれのメリット・デメリットも紹介します。
【徒歩の場合】JR桜木町駅から動物園の入口まで、およそ900メートルの道のりです。野毛山動物園は高台にあるため、そこそこ急な坂道(野毛坂)を300メートルほど登る必要があります。
長所:無料。バスのダイヤに左右されない。
短所:坂道で体力を消耗してしまう。園内でアップダウンがある見学ルートを歩き回る必要があるので、パパ・ママの体力温存のために徒歩は避けたほうが無難だと個人的には思いました。
【路線バスの場合】JR桜木町駅前のバスのりばから、1時間に2〜3本のペースで運行。所要時間は約10分。料金は大人220円、子供110円です。
動物園の利用客以外も乗車する、普通の路線バスですが、車体が黄色いキリン柄にラッピングされていて、とっても可愛いです。車内の壁にも動物のイラストが飾られています。
バス乗り場は、JR桜木町駅の東側(コレットマーレやクロスゲートがある側)です。桜木町駅までJRを利用する場合、北改札を出て、東側の出口を利用すると良いです。
長所:料金が安い。バスのデザインが動物園らしくてカワイイ。
短所:本数があまり多くはないので、1本逃すと30分近く待つことになります。また、休日は車内の通路も乗客で埋まるほど混雑します。ベビーカーなど、大きな荷物があると置き場所に不自由します。
【タクシーの場合】JR桜木町駅からおよそ1キロ。料金は、初乗り1.2キロが500円です。所要時間は7〜8分程度。
長所:バスのダイヤに左右されない(往路・復路ともにタクシーを拾いやすい)。
短所:料金がバスよりちょっと高い。
わが家は今回、往路は路線バス、復路はタクシーを利用しました。結論から言うと、1番のオススメはタクシーです。
理由は、大人が2人乗車する場合、料金がバスとさほど変わらないからです。バスは大人2人分で片道440円、タクシーは初乗り料金内で収まったので、片道500円でした。
時間帯にもよりますが、バスは1時間に2〜3本しかありません。一本逃してしまい、小さな子供を連れて30分間時間を潰すとなると、けっこう骨が折れます。しかも、やっとバスに乗れたとしても、混雑時は座れない可能性だってあります。
タクシーの場合、行きは駅前なのでタクシーのりばから乗れます。帰りは、他のお客さんを動物園へ乗せてきたタクシー(次々とやって来る)を拾えますし、流しのタクシーも頻繁に通るので、これまた簡単に拾うことができました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。このブログでは、野毛山動物園のほかにも、横浜の子連れでのお出かけ情報を紹介しています。あわせてごらんください。
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