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子供の落書き対策に!シールタイプの貼ってはがせる壁紙でDIY

賃貸OK!貼ってはがせるシール壁紙で、ラクガキから壁をガードしよう。

わが家の長男(1歳)、最近お絵かきをするようになりました。まだなぐり書きレベルですが、クーピーを渡すと、すごく嬉しそうにグチャグチャ描いています。

最初は微笑ましく見ていたのですが、実は重大な危機に直面していることに気付きました。やばい、このままでは部屋の壁にラクガキされてしまう!

1歳児に「壁に描いちゃダメだよ。紙に描いてね。」と言ったところで、通じるはずもありません。息子が言葉をちゃんと理解できるようになるまで、その都度ダメだと言い聞かせ続けるしか無いのでしょうが、あんまりダメダメ言い続けるのは親子共々ストレスです。

そんな事情から、ラクガキを未然に防ぎつつ、子育てのストレスを少しでも減らすために、自宅リビングの壁紙の上から、貼ってはがせるシール壁紙を貼って、本来の壁紙をガードすることにしました。

こうしておけば、どんなにひどいラクガキをされてしまっても、シール壁紙をはがせば元どおりキレイな壁が復活するわけです。

シール壁紙の購入前にやること色々

その1 シール壁紙を貼る範囲を決め、必要な長さを計算する

まずは、シール壁紙を貼る範囲を決め、壁の面積を計測。必要な壁紙の長さを確認しました。

今回は、なるべくお金をかけず最低限の費用で済ませたかったので、壁紙を貼る部屋はリビングに限定。筆記用具をリビングの外に持ち出さないように管理すれば、当面はしのげるはずです。

わが家はマンション住まいで、リビングの壁の高さは、梁が入っている箇所は2mちょっと、最も高い箇所は2.5m。費用と作業時間の節約のため、壁の上から下まで全面的に壁紙を貼るのではなく、場所によっては3歳児の手が届く目安と言われている「床上120cm」までをカバーできれば良しとすることにしました。

その2 購入する壁紙を選ぶ〜サンプルは絶対にチェックしよう!

はがせるタイプのシール壁紙は、複数メーカーから様々な商品が出ています。色・柄・質感など、オシャレなデザインのものも多く、見ているだけでとっても楽しいです。

せっかくだから、現状の壁紙と違う色や、柄モノに挑戦したいとも思いましたが、結局はコスト重視で、現状と同じ白・無地のシール壁紙を選びました。

現状と異なる色や柄の壁紙を貼る場合、その1で紹介した「床上120cmまで作戦」が使えなくなってしまうからです。また、柄モノの場合は「柄合わせ」があるため、無地よりもたくさんの壁紙が必要になってしまいます。

購入するシール壁紙の候補が絞られてきたら、ちょっと面倒で時間もかかりますが、サンプルを取り寄せることを強くお勧めします。理由は以下の3点です。

1.同じ白・無地の壁紙であっても、色味や地模様、質感、ラメの有無などによって仕上がりの印象が大きく変わる。

壁紙は、部屋の中でもかなり広い面積を占めるので、ほんの少しの色味の違いでも、部屋全体の印象に大きな差が出ます。また、ネット通販あるあるですが、パソコンの画面上で見た色味が、実際の商品と全く同じとは限りません。

わが家の場合、通販サイトで見て「これが第一候補だ」と考えていた壁紙があったのですが、サンプルを取り寄せて確認したところ、現状の壁の色味よりもだいぶグレー寄りの色であることが判明し、却下となりました。

2.貼り付け箇所と、シール壁紙の相性が合わないことがある。

シール壁紙を貼る壁の下地・素材によっては、シール壁紙がうまく定着しなかったり、剥がすと糊あとが残ったりすることがあります。

わが家では当初、壁だけでなくドアにもシール壁紙を貼る計画でした。しかし、サンプルを貼ってテストしたところ、ドアの素材とシール壁紙の相性が悪く、剥がした時に糊がかなり残ってしまうことが判明。今回はドアに貼るのは断念しました。

3.「汚れにくさ」や「汚れの拭き取りやすさ」を確認できる。

ラクガキから本来の壁を守ることが今回のDIYの目的ですが、それに加えて、シール壁紙自体が、汚れに強く、ラクガキされにくい素材だとより安心ですよね。

わが家では、取り寄せた複数のサンプルをクーピーや色鉛筆でわざと汚し、テストを実施。色が付着しにくく、かつ、付着してしまった汚れを布巾で簡単に拭き取ることが出来る商品を採用しました。

思ったより長引いた作業期間。夜な夜な、子供が眠っているスキに壁紙を貼り進める。

色々と検討した結果、わが家は楽天市場の「かべがみ道場」さんで、「貼ってはがせるDIYシール壁紙」という商品を購入しました。価格は15mパック(幅50cm)で7,730円(税込・送料無料)でした。

海外製品なので、臭いなどは大丈夫かな?と少し心配しましたが、サンプル・実物とも問題ありませんでした。

壁紙を貼る際は、カッターなどの刃物を扱うので、子供が起きている時間帯は作業が出来ません。夜、息子が寝た後に、ペタペタと貼り進めていきました。1日1〜2時間の細切れでしか作業時間を確保できず、完成まで4日もかかりました。息子よ、お絵かき禁止期間が長引いてしまってゴメン。

シール壁紙は、糊を用意する必要がないうえに、一般的な壁紙と比べ横幅が狭くて扱いやすいため、「DIY初心者や女性ひとりでも簡単に出来ちゃう」と様々なメディアで紹介されています。私も当初はそれを真に受けて、数時間でパパッと貼り終えられるものかと思っていました。

しかし、実際に作業していくと、曲がらないようにとか、空気を確実に抜くようにとか、キレイに貼るために気力と体力をガンガン消耗することが判明。さらに、コンセントやスイッチ、窓枠、換気口の周りに貼る時は手間も余計にかかります。

<img src=“kabegami reform removable.jpg" alt=“はがせる壁紙 DIY”/>

コンセントのカバーをいったん取り外し、小さめサイズのヘラを使って壁紙を圧着させる。

結局のところ、私のような初心者は、一気に全面貼ってしまうよりも、毎晩1面ずつ、数日かけて作業するくらいのペースの方が、楽しさと適度な緊張感を保つことが出来て良いんじゃないかな、と思いました。急がず焦らずが一番です。

ちなみに、作業は基本的に私ひとりで進めていきましたが、スキージーで壁紙を圧着させる作業などは夫に協力してもらいました。

シール壁紙を貼るために最低限必要な道具とは?

シール壁紙を貼る際に最低限必要な道具は、ハサミ、巻き尺、スキージーまたはおさえヘラ、カッターです。

わが家では、壁紙を購入したお店で販売されていた「道具4点セット+プロ用替刃10枚」(税込1,597円)を利用しました。

セット内容は、おさえヘラ、ステンレスカット定規、おさえローラー、カッター(プロ用替刃10枚付き)です。さらに、壁紙を購入した際の特典として、スキージーも付いていました。

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「道具4点セット+プロ用替刃10枚」(税込1,597円)。

ハサミと巻き尺は、壁や壁紙を採寸し、カットする際に使用します。ハサミは普通のものでOK。巻き尺は、測る部分が布製の「メジャー」ではなく、金属製の「コンベックス」が良いです。カッターマットや長めの定規なども用意しておくと、より作業しやすいです。

スキージーとおさえヘラは、壁紙の中央から両側へ空気を押し出したり、シワを伸ばしたりするのに使用します。どちらか一方があれば十分ですが、大きめサイズと小さめサイズを用意して、場所によって使い分ければ、作業効率がアップします。

カッターは、主に壁紙の上下の余った部分をカットする際に使用します。普通の事務用のもので大丈夫ですが、刃の切れ味がめちゃくちゃ重要です。切れ味が悪いと、余計な力が入ってしまい、シール壁紙の下の元の壁にまで傷を付けてしまう恐れがあります。

今回購入した道具4点セットには、この他にステンレスカット定規とおさえローラーが付いていました。ステンレスカット定規は、余った部分をカッターでカットする際に使用しましたが、無くても他の物で代用可能かと思います。

おさえローラーは、壁紙の継ぎ目を押さえるための道具ですが、無くても問題ないです。(天井に壁紙を貼る時などに役立つようです)。

実際に貼ってみて気づいた、シール壁紙DIYの注意点

実際に貼ってみたことで、気付いた注意点をいくつか紹介します。

貼ってはがせるけど、貼り直しは出来るだけ避けよう。

シール壁紙は、あちこちにペタペタくっつくので、壁紙が床や天井と平行になるようまっすぐ貼り付けるのがすごく難しかったです。

とは言え、「ああ、斜めになっちゃった!ズレちゃった!」と貼り直しを繰り返すと、シワが寄ったり、折れ目が付いたりして、仕上がりが汚くなります。

「貼ってはがせる」のがウリとは言え、なるべく貼り直さずに済むよう、気合いを入れて丁寧に位置合わせをするのが大切です。

<img src=“kabegami reform removable.jpg" alt=“はがせる壁紙 DIY”/>

接着面がペタペタひっついてしまい、平行に貼り付けるのが難しい。

初心者に柄モノはキツい。

シール壁紙を使うのは今回が初めてだったのですが、「柄モノを選ばなくて本当に良かった」と思いました。慣れないうちは無地がおすすめです。

壁紙をまっすぐ貼り付けるのが案外難しいので、どうしてもやや斜め気味になってしまいます。今回は無地の壁紙を使用したので、ズレていても見た目への影響はほぼゼロでしたが、これが柄モノですと、なかなかヤバかっただろうな、と思います。

特に、木目版を組み合わせた板張り風のデザインや、レンガ風のデザインなど、直線の繰り返しの模様の場合、ズレがかなり目立ってきそう。軽い気持ちで手を出すのはキケンかもしれません。

コンセントや換気口など、障害物周辺は大変

コンセントやスイッチ、換気口、窓枠など、おうちの壁は障害物だらけです。

障害物がある場合の処理方法は、壁紙販売店などのホームページに動画や写真付きで詳しく紹介されています。一応、簡単に説明すると

⒈障害物の真上にくる壁紙に切り込みを入れる。2.壁紙を圧着させつつ、切り込みをじわじわ広げていく。3.最終的に障害物の外周にピタッと合うようにカットして仕上げる、という流れです。

この作業は結構時間がかかります。壁紙貼りにかかった時間の7割くらいは、障害物対策に費やしたと言っても過言ではありません。換気口が2個並んでいる壁面の作業をした日は夜中まで掛かってしまいました。

貼りかけの状態で中断すると、翌朝子供にイタズラされてしまうので、キリのいいところまで仕上げないと寝られないんですよね・・・

シール壁紙を貼って2ヶ月後の様子

シール壁紙をリビングに貼ってから、そろそろ2ヶ月が経ちます。

「貼ってはがせる」壁紙なので、時間が経つと剥がれてきちゃうんじゃないかな?と心配していたのですが、今のところまったく剥がれていません。壁紙と壁紙の継ぎ目の部分も、ちゃんと密着した状態をキープ出来ています。

今回壁紙を貼った時期は冬でしたが、今後、夏の湿度が高い時期に持ちこたえることが出来るか、経過を観察していきたいと思います。(一応、キッチンや洗面所など水廻りでも使える商品を選んだので、梅雨でも耐えてくれることを期待しています)

追記:シール壁紙を貼ってから最初の梅雨シーズン到来。部屋の湿度が70%近い日に、一部の壁紙がペロリンと剥がれてしまいました。その壁は、シール壁紙の上からフック(コマンドタブで壁紙に接着する、シールタイプのもの)を貼り、カレンダー(約200g)を掛けていたので、シール壁紙の限界を超えてしまったのだと思います。そのほかの何も貼ったり掛けたりしていない壁紙は全く剥がれることなく無事でした。

ラクガキについては、「書かれちゃっても平気!」という精神的な余裕を獲得したことにより、おおらかな気持ちで息子のお絵描きを見守ることが出来るようになりました。ただし時々、壁ではなく床にラクガキされてしまうため、ラクガキとの戦いはまだまだ続いています。

ラクガキ対策のほかに嬉しかった効果は、ちょっと黄ばんできていた壁が、新築のように白く蘇ったこと。特に、換気口周りの黒ズミ(自動車の排気ガスの影響と思われる)に入居当初から悩んでいたのですが、その汚れが表面上はいったんリセットされ、かなりスッキリしました。

<img src=“kabegami reform removable.jpg" alt=“はがせる壁紙 DIY”/>

左が貼り替え後、右が貼り替え前。悩んでいた黄ばみ・黒ズミが解消された!

しかも、元の壁紙に比べ、今回貼ったシール壁紙のほうが汚れ落ちが良く、すすけてきても、拭けば簡単に白さを取り戻せるのです。これまでは換気口のフィルター掃除を頑張っても、壁は汚れていく一方だったので、この変化はすごく嬉しい。また、子供がこぼしたお茶が飛び散ってしまった時も、濡れ布巾で拭き取ると跡形もなくキレイになりました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。シール壁紙の貼り付け作業自体は、思ったより大変でしたが、おうちに関する様々な悩みがまとめて解決できました。一時しのぎの素人仕事とはいえ、やって良かったと感じています。

今後はキッチンのカウンター下に、柄付きの壁紙をアクセントクロスとして貼りたい、という野望はあるのですが、今回の経験で自分にはあまり壁紙貼りの才能がないことが分かったので、当面はやめておこうと思います。先日、クロス貼り替え業者さんが道具を抱えてビジネスホテルに入っていくのを見かけましたが、「プロの壁紙屋さん、カッコええなぁ」と憧れの眼差しで見つめてしまいました。

このブログでは、この他にも、筆者が自宅マンションで実際にやってみたDIYやお掃除のことを色々と書き綴っています。あわせてごらんください。

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